北朝鮮リスクとハリケーン『イルマ』の影響でドル円は107円代へ
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先週末金曜日の為替市場は、終値ベースでは円高の1日となりました。
材料視されたのは北朝鮮情勢と大型ハリケーン『イルマ』による自然災害リスクが材料視された格好になっています。
北朝鮮問題に関しては、北朝鮮の建国記念日が週末に重なっていた事から何らかの挑発行動があるのではないかと言う懸念もありましたが、土日にはそういった行動はありませんでした。
一方、大型ハリケーン『イルマ』は5段階中最強の『カテゴリー5』の勢力と言う事で、 ハリケーンの被害拡大による米国の短期的な景気悪化も懸念されています。
ドル/円
日足
1時間足
短期足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
※短期足は日によって何分足かが異なります。
ドル/円の値動き
始値:108.421
高値:108.479
安値:107.310
終値:107.823
-59.8pips(高値から安値:116.9pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.734
ピンクの極太のライン
110.633
ピンクの点線のライン
110.280
ピンクの点線のライン
109.924
赤の点線のライン
109.822
ピンクの点線のライン
109.445
ピンクの点線のライン
109.327
ピンクの点線のライン
108.747
赤の点線のライン
108.696
ピンクの点線のライン
108.402
赤の極太いのライン
108.260
赤の点線のライン
108.186
赤の実線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
107.383
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円は4月19日から続いてきた『108.402~114.258』のレンジ(※ヒゲは切ってあります)を下抜いてきました。
丸4か月以上も続いてきたレンジでしたが、実体で明確に突き抜けています。
今日は日足のチャートをいつもより長めの期間写っているモノを持ってきました。黄色のラインは昨年の9月~12月にかけての上昇に対して、フィボナッチリトレースメントをあてたものです。
既に50%戻しラインは下抜けており、次に注目されるのは61.8%戻しラインに近しいレベルにある『106.862』が注目されてきそうです。
【1時間足】
先週末金曜日は寄り付き時点において、日足レベルでの注目のラインであった『108.402』の下方へのブレイクを試しに来ており、『108.402』の下には1時間足レベルのサポートライン『108.186』も控えているという状況でした。
寄り付き時点から既に重要ライン近辺での攻防になっていたと言えますが、結果的に『108.402』・『108.186』のサポートラインを下抜き『107.310』迄下落しています。
白い楕円で囲った部分の値動きをどう捉え、どう行動するかで勝敗が分かれましたが、1時間足チャートを見る限りでは『108.186』のラインで長い下髭を出し、『サポートされたかも?』的な値動きをしています。
ここを1時間足の値動きだけで捉えようとすると長い下ヒゲが出た辺りで1度ロングして損切り→ドテンのショートと言った形になりがちで、ロスの大きいトレードになってしまいます。
ですので、ここは慎重を期すのであれば短期足の波形を見て入るようにするとより間違いを減らす事が出来ると思います。
本日は短期足として15分足を持ってきました。余談ですが、私は短期足は5分か15分足を使っていますが、必ずしも『5分足にする』・『15分足にする』と決めているわけではなく、5分足と15分足を見比べながら、その時の値動きの速さ・リズムに合致していそうな方を使っています。これはその時々でどちらがマッチしているか?が変わってきますので、臨機応変に切り替えながらどちらを使って行くかを選んでいく必要性があります。
また、複数の時間足を組み合わせてみる事はいわば高等技術で、これを使いこなすには基本としてしっかりと波を描けるという技術を体得している必要性があり、波をしっかり描けないのに複数時間足を組み合わせて考えようとするとかえって相場を難しくする事もある為、ご自身のレベルを勘案しながら使用するかどうかを決定するようにしましょう。
話が余談に流れましたが、1時間足の楕円の部分を拡大したものが『短期足』のタブをクリックすると表示される画像(15分足チャート)の楕円の部分となります。
この部分を見ると緑の線で描いたような波形を形成して下落して行っています。
ピンクの楕円の部分で『108.186』のラインをブレイクするとともに緑のラインで描いた波の直近安値を下抜き下落トレンドの形状となっています。
ショートをするのであれば、この時点でのショートが考えられたかと思います。
今回の場合は、エントリーは比較的分かり易い形でしたが、利食い目標を決めるのが難しかったと言えようかと思います。
レンジブレイクの際にはプルバックが入る可能性も比較的高い確率であり、プルバックの上昇を警戒しながらと言う中で、意識されるサポレジがラウンドナンバー以外では『106.862』迄なく、利食い目標が定めにくかったというのがあります。
私は青の楕円の辺りでもみだしたところで利食ってしまい、その後もう1段下げてしまったので『マズったか?』と思いましたが、結果的にはソコソコの所で利食えたかと思っています。
日足レベルのレンジブレイクなので、持ち続けているというのも手ではありますが、レンジブレイクの後、プルバックが入ってからの下落を本命と考えている為、抜けて来た波はソコソコの所で利食っておきたいという考えがあっての行動と言う事になります。また、週マタギのポジションを持ちたくないという事も影響しています。
本日についてですが、1時間足レベルの中期トレンド(オレンジ色のラインで描いた波)は明確なトレンドが無い状態にありますが、中期トレンドの直近安値ラインを下抜いて来ており、今後の値動きによっては、中期トレンドが下落トレンドの形状となる可能性があります。
当面は戻り売り方針と言う事で良いかと思います。
ユーロ/円
日足
1時間足
短期足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
※短期足は日によって何分足かが異なります。
ユーロ/円の値動き
始値:130.341
高値:130.653
安値:129.456
終値:129.732
-60.9pips(高値から安値:119.7pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
131.592
ピンクの実線のライン
131.464
ピンクの点線のライン
131.327
ピンクの極太のライン
131.265
ピンクの点線のライン
130.916
ピンクの点線のライン
130.604
ピンクの点線のライン
130.228
赤の点線のライン
130.068
赤の点線のライン
129.968
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
129.603
青の極太のライン
129.395
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円は4月14日から始まった上昇トレンドが継続しています。
先週末金曜日は下落したとはいえトレンドを崩すというレベルの値動きではなく、『128.406~131.327』のサポレジの中を動いており、ちょうど中間辺りの『129.603』のサポートライン近辺での値動きとなっています。
【1時間足】
今日はいつもより長めの期間写っているチャートを持ってきました。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は安値切り上げ・高値切り下げの状態にあり、中期トレンドに明確な方向性は無い状態になっています。
1時間足の形状を見る限り、トレードをしにくい状態にあると言え、無理に参加する必要はない相場環境と言えます。
短期足(15分足)を見ると緑のラインで描いたような上昇トレンドの波形を描いており、上昇トレンドを崩した白い楕円の部分でのショートも出来ない事はないと言えますが、短期足と言うのはあくまでもタイミングをはかる為に使うもので、1時間足の方向性がよく分からないという状況の中で短期足のトレンドの切り替わりだけを見てトレードするのは上位時間軸の優位性を確保出来ていないトレードになってしまいますので、こういったケースでのエントリーは思い留まりたい・・・と言うか、そもそも先週末金曜日の場合はユーロ円をトレードする通貨ペアに選ぶべきではないという事も出来ます。
本日についてですが、冒頭でも述べたように1時間足レベルでの中期トレンドの方向性がハッキリしませんので、様子見と言う事で良いかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
短期足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
※短期足は日によって何分足かが異なります。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.20196
高値:1.20916
安値:1.20141
終値:1.20312
+11.6pips(高値から安値:77.5pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.20785
ピンクの点線のライン
1.20683
ピンクの点線のライン
1.20476
赤の点線のライン
1.20387
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.19887
青の点線のライン
1.19780
緑の極太のライン
1.19432
緑の点線のライン
1.19078
青の点線のライン
1.18954
青の点線のライン
1.18782
青の点線のライン
1.18617
青の極太のライン
1.18570
青の点線のライン
1.18365
緑の実線のライン
1.18206
緑の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルは昨年12月から始まった上昇トレンドが継続しています。
先週末金曜日は、やや上ヒゲが長めの小陰線になりましたが、日足のトレンドの方向性に変化はありません。
【1時間足】
先週末金曜日のユーロドルは寄り付きから欧州時間OP前後までは上昇、欧州時間以降は一転して下落と言う値動きで、終わってみればほとんどイッテコイに近い値動きとなっています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は上昇トレンドの形状にありますが、上値を伸ばしていけないと中期トレンドレベルで右の山が高いダブルトップになる可能性がありますが、それを本格的に警戒するのは短期トレンドもダブルトップになった時と言う事になりますので、その点は意識して相場を見るようにしましょう。
短期足(15分足)を見ると比較的きれいな下落トレンドの波形を描く事が出来ます。
上がってくる際の上がり方が比較的急で、どこがラス押し安値だか分かりにくいような値動きではありますが、白い楕円で囲った部分をラス押し安値と考えるのであれば、赤い楕円の部分で下落トレンドの波が完成した段階ではラス押し安値を下抜いており、この時点では日足・1時間足のサポートラインも近いレベルにはなかった為、エントリーをしたくなるタイミングであったという事は言えようかと思います。
ただ、日足や1時間足のトレンドの方向性には逆行しており、1時間足レベルでダブルトップを形成するとするなら、まだ左の山が出来たかどうか?と言う状況ですので、ドンドン下がって行くという期待を持ってのエントリーと言うよりはどこかで反発してくる事を頭に入れながら、比較的早めに利食うというスタンスでのエントリーだったかと言うように思います。
上で述べたような事を理解出来ているのであれば、ショートをしても良かったかと言うように思いますが、あまり大きな値幅を期待出来そうなポイントではないかな?と言うように思いますので、無理にエントリーしなくても良いポイントかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 8月マネーストックM2(前年同月比)
08:50 【日本】 7月機械受注(前月比)
13:30 【日本】 7月第三次産業活動指数(前月比)
21:15 【カナダ】 8月住宅着工件数