FXで何やっても勝てなくて、やったコト

今年最後のECB金融政策発表通過。年内最後の焦点は米税制改革法案の行方か

更新日時:

ECB(欧州中銀)は政策金利(0.00%)の据え置きを発表しました。

その後の会見でドラギ総裁は『インフレにとって十分な刺激策が依然として必要』・『インフレが上昇する強い勢いの示唆がある』・『成長見通しに著しい改善が見られる』との見解を示しながらも、( 2018年9月を一応の終了メドとしている)債券買入れの正式な終了期日などについての議論はなかったと述べて、必要なら買入れを延長する可能性も示しています。

また、米共和党の上院議員二名が税制改革法案の一部変更を要求(子育て世代への税控除枠の見直しなど)したと伝わると、同法案の年内成立に不透明感が広がり、株価の反落とともに円買いが優勢となっています。

ドル/円

ドル円日足チャート2017年12月15日
ドル円1時間足チャート2017年12月15日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ドル/円の値動き

始値:112.533

高値:112.873

安値:112.056

終値:112.370

-16.3pips(高値から安値:81.7pips)

ドル/円のレジスタンスライン

113.673

ピンクの点線のライン

113.541

ピンクの極太のライン

113.431

ピンクの点線のライン

113.286

赤の点線のライン

113.276

赤の点線のライン

113.197

ピンクの点線のライン

113.032

赤の点線のライン

112.774

ピンクの点線のライン

112.563

赤の点線のライン

112.483

赤の点線のライン

112.387

ピンクの点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ドル/円のサポートライン

112.270

青の極太のライン

112.181

青の点線のライン

112.070

青の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ドル/円の解説

【日足】

ドル円は『112.270』のラインを試しに来る値動きとなり、一時的に下抜ける場面もありましたが、日足の終値ベースでは辛うじてサポートされて引けています。

おさらいとなりますが、『112.270』のラインは白い楕円の部分を『押し』と考えた場合のラス押し安値ラインである上、11月28日~12月12日の上昇のほぼ50.0%戻しラインと重なるレベルでもあります。

白い楕円の部分は『押し』と考えるにはやや浅い感が否めない事は確かで、これを押しと考えるかどうか?については議論の余地がありますが、これを押しと見ている人もゼロではないと言えようかと思います。そういった見方をしている層の人達にとって、『112.270』のラインは抜けてしまうと上昇トレンドが終わってしまうという意味を持つラインという事になります。

【1時間足】

本日は寄り付きから『112.270』を跨いでの値動きとなっています。

『112.270』で買ってくる人は概ね以下のような理由が考えられます。

1. 上の方から売っている場合の利食い

2. 『112.270』でサポートされると信じての買い

逆に『112.270』から売ってくる人は概ね以下のような理由で売ってくると考えられます。

1 .『112.270』のサポートを崩されたあるいは崩されると考えての撤退の売り

2. 『112.270』をブレイクしたとみての新規の売り

これ以外にも、何となく買う・何となく売ると言った人もいますが、基本的には決済の売買とサポートされたか?ブレイクしたか?の新規の売買のいずれかという事になろうかと思います。

どっちになるかという事を予想する事にあまり意味はなく、それを当てようとする事は運否天賦のギャンブルとあまり変わらないと言えます。

運否天賦の状態から、更に勝つ可能性を高める何かを付け加えて行かなければならないわけですが、『112.270』の近辺での利食いや損切りの決済注文も含めた投資行動は、『112.270』に到達した時点で決済あるいは新規注文という行動とサポートあるいはブレイクしたと判断が出来た段階で参戦の2種類になります。

相場を動かす注文は、『サポートあるいはブレイクしたと判断が出来た段階で参戦』の方で、この判断において大勢を占めた方に乗るという事が勝つ為の近道という事になります。

買う場合の一例で言えば、白い楕円の下落の流れを崩すと言ったような事がサポートされたと判断する要因となりますが、より端的に言えばブレイクアウト狙いの人があきらめるタイミングが買うタイミングであり、逆にサポートされると思っていた人があきらめるタイミングが売るタイミングという事になります。

そのタイミングは、今目に見えるもので判断し得るものと今後の値動きによってその見えてくるものがありますが、それを常に頭に入れながら自分はどちらに付くかを判断していきましょう。

ユーロ/円

ユーロ円日足チャート2017年12月15日
ユーロ円1時間足チャート2017年12月15日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足を切り替えられます。

ユーロ/円の値動き

始値:133.067

高値:133.745

安値:132.223

終値:132.346

-72.1pips(高値から安値:152.2pips)

ユーロ/円のレジスタンスライン

133.944

ピンクの点線のライン

134.930

ピンクの極太のライン

133.802

ピンクの点線のライン

133.730

ピンクの点線のライン

133.514

赤の点線のライン

133.490

ピンクの点線のライン

133.375

ピンクの点線のライン

133.123

赤の点線のライン

132.848

赤の点線のライン

132.731

赤の点線のライン

132.424

赤の極太のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/円のサポートライン

132.213

青の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ユーロ/円の解説

【日足】

ユーロ円は白い網掛けのレンジの中での値動きが継続しており、昨日に関しては紫のトレンドラインを下方にブレイク、右側の山がやや低い感じのダブルトップを形成し、『132.424』のネックラインを下抜けて引けています。

【1時間足】

昨日はECB金融政策発表並びにドラギ総裁の会見が行われました。

紫のトレンドライン(上の方)は、『132.424』を下抜く事で発効したトレンドラインですので、昨日の段階では効力を持ったものではありませんので、その点は誤解なきようにお願い致したい所ですが、『133.644』のラインで頭を抑えられて長い上ヒゲを出してから下落して行った格好になっています。

イベントを受けての値動きですので、ここで参戦するかどうか?については一考の余地がありますが、このタイミングで売った人は『113.644』でレジスタンスされたと考えての売りという事になろうかと思います。

長い上ヒゲを出して戻ってきてしまった事実を見て、次に買いが入りそうなポイントは・・・

1. 青い波の直近安値『133.127』からの買い

2. 日足のトレンドラインからの買い

3. 緑の波の直近安値『133.848』からの買い

上記3点という事になろうかと思います。

買いが入る可能性のあるタイミングの中で最速のタイミングは、1番のタイミングという事になりますが、『133.375』のレジスタンスラインに損切りを置いて売る分にはリスクリワードも取れるので、日足に方向性がない中ではありますが、売ってみても良かったという事は言えようと思います。

ユーロ/ドル

ユーロドル日足チャート2017年12月15日
ユーロドル1時間足チャート2017年12月15日

日足

1時間足

※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。

ユーロ/ドルの値動き

始値:1.18250

高値:1.18618

安値:1.17700

終値:1.17765

-48.5pips(高値から安値:91.8pips)

ユーロ/ドルのレジスタンスライン

1.18650

ピンクの点線のライン

1.18471

赤の点線のライン

1.18433

ピンクの点線のライン

1.18359

赤の極太のライン

1.18335

ピンクの点線のライン

1.18171

赤の点線のライン

1.17966

ピンクの点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。

ユーロ/ドルのサポートライン

1.17645

青の点線のライン

1.17570

緑の点線のライン

1.17570

緑の点線のライン

1.17504

緑の点線のライン

1.17400

青の極太のライン

1.17375

青の点線のライン

1.17316

青の極太のライン

1.17226

青の点線のライン

1.17146

青の点線のライン

※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。

ユーロ/ドルの解説

【日足】

ユーロドルは白い楕円で囲った上昇の流れと赤い楕円で囲った下落の流れがぶつかり合っている状態にあり、未だどちらの勢力が勝ったかは定かではない状況にあります。

昨日に関しては、『1.18359』のレジスタンスライン並びにトレンドラインにワンタッチして反落する格好になっています。

【1時間足】

昨日はECB金融政策発表並びにドラギ総裁の会見が行われました。

日足レベルのレジスタンスライン『1.18359』並びに日足のトレンドライン近辺での値動きとなっており、これらがちょうど重なるようなタイミングでもあった為、こういったラインを破るか?レジスタンスされるか?という事を軸に相場を見るという状況にありました。

赤い楕円の部分において長い上ヒゲを出しており、『1.18359』並びに日足のトレンドラインで頭を抑えられています。

日足レベルのレジスタンスライン・トレンドラインで頭を抑えられたという事で、上位時間足の優位性を意識しての売りを仕掛けたい所だったかと思いますが、1時間足のレベルで見れば、買いの候補と成り得るラインが散見されている状態にあり、サポレジ間の距離・リスクリワードを考えてしまうと意外と入りにくく、形で入ろうとすると入り損ねる相場展開であったように思います。

緑の楕円で囲った部分『1.18171』のラインを下方に破った事で青い波の下落トレンドが確定した事に成りますが、1時間足の確定を待っていると次のサポートラインまで行ってしまっていて入れずという事になるような相場展開で、飛び乗りで入るか?短期足を使って破ったと確信出来るタイミングで入るか?のどちらかを取るしかなかったかというように思います。個人的には短期足を使う方をお勧めしたい所ですが、各自短期足に波を描いてみて入るタイミングを探って頂ければ良いかと思います。

本日発表の経済指標等

本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。

08:50【日本】10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き

08:50【日本】10-12月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資(前年度比)

08:50【日本】10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断

19:00【ユーロ】10月貿易収支

22:30【米国】12月ニューヨーク連銀製造業景気指数

22:30【カナダ】10月製造業出荷(前月比)

23:15【米国】11月鉱工業生産(前月比)

23:15【米国】11月設備稼働率

30:00【米国】10月対米証券投資(短期債除く)