ムニューシン米財務長官発言でドル急落
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1月24日の為替市場は、ムニューシン米財務長官がドル安を歓迎する姿勢を示したことなどが材料となってドルが大きく値下がりしました。
ムニューシン長官は、スイスのダボスで開かれている世界経済フォーラムでの記者会見で『明らかに弱いドルはわれわれにとって良い。貿易や各種機会に関わるからだ』と発言、この発言を受けてドル売りが加速した格好になりました。
対ドル、対ユーロ共に終値ベースで100pips以上値下がりしており、特に対ユーロは約3年ぶりの水準迄ドル安が進行しています。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:110.297
高値:110.329
安値:108.961
終値:109.207
-109.0pips(高値から安値:136.8pips)
ドル/円のレジスタンスライン
111.440
ピンクの点線のライン
111.301
ピンクの点線のライン
111.283
ピンクの極太のライン
111.148
ピンクの点線のライン
111.084
ピンクの点線のライン
110.745
赤の点線のライン
110.684
赤の点線のライン
110.521
赤の点線のライン
110.431
赤の極太のライン
110.289
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
108.696
緑の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円の日足の形状は、大陰線となりました。
日足の波形は高値・安値切り下げの形状が継続しており、一昨日の値動きによって直近安値ライン『110.431』を下抜けた勢いを駆って大きく下落しました。
日足のレベルでは、ラウンドナンバー以外のサポートラインが『107.823』迄無い状態になっています。
【1時間足】
昨日は非常に一方的な展開で、下落一辺倒と言って良いような展開となりました。
この所のドル円相場は、白い楕円で囲った方波の中での値動きとなっており、これをどちらへ抜けて行くか?を見て行く相場でした。
白い楕円で囲った方波を細かく見て行くとオレンジの上昇の波は日足のサポートライン『110.431』~日足のレジスタンスライン『111.283』に至る上昇の方波で、それを挟む形で1時間足のサポートライン『110.289』・1時間足のレジスタンスライン『111.440』が存在しており、1時間足のサポレジは日足の上下のヒゲの中にあるサポレジという事になります。
昨日の寄り付きの時点では、『110.431』の下で寄り付いたものの『110.289』は崩していないという状況でしたが、寄り付き直後に下方にブレイク、その後は怒涛の下げとなりました。
日足だけ見ていると昨日の寄り付き時点で既にブレイクアウトが起こっていたという事ですが、これがダマシになるかどうか?を判断するために過去には買いたい人がいた日足のヒゲの部分に今でも買いたい人がいるのか?という事を見極める必要があり、その為には『110.289』を破るかを見て行けば良いという状況にありましたが、比較的あっさりブレイクして行きました。
ブレイク後、プルバックも入ってから下げて行っているので、比較的売りで参加しやすいチャートであったように思います。
ブレイクアウトを狙ったエントリーは色々な局面で応用が利くものですが、ブレイクアウトにはダマシがつきものですので、『ダマシになるとしたら、どういう事が起こった時か?』という事を考え、ヒゲの中は日中足で見るとどうなっているのか?を見て行くと精度を高める事が出来ますので、ブレイクアウトをやっている人は『抜けた→即エントリー』ではなく、少しガマンしてもう一段細かい分析をして行くと良いかと思います。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:135.611
高値:135.671
安値:134.907
終値:135.495
-11.6pips(高値から安値:76.4pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
136.323
ピンクの点線のライン
136.248
ピンクの点線のライン
136.213
ピンクの点線のライン
136.125
ピンクの点線のライン
136.058
ピンクの極太のライン
135.747
赤の点線のライン
135.642
赤の点線のライン
135.627
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
135.368
青の極太のライン
135.190
青の点線のライン
135.100
青の点線のライン
135.026
青の点線のライン
134.915
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は、下ヒゲが非常に長い陰線となりました。
日足レベルの波形には明確なトレンドが出ておらず、引き続き『135.368』~『136.058』のサポレジに挟まれたエリアでの値動きが継続しています。
【1時間足】
『135.368』を下抜き、比較的長い時間『135.368』の下での値動きが続いていましたが、結果的に『135.368』の上で引けています。
『135.368』の下には1時間足レベルのサポートラインが生成・消滅を繰り返しながら、常に何本かは存在しているという状況が続いています。
サポレジは必ずしも機能するわけではありませんし、沢山あれば良いと言うものでもありませんが、サポレジが存在するという事は、そこから買いたい(売りたい)と考えている人がいるかも知れないという事であり、それが数多く存在していると売買を行いたい人がいそうなポイントがそれだけ増えるという事で、それが増えた分だけ迷いが生じるという事も言えます。
特に日足のサポレジなどの重要なサポレジの上下に日中足のサポレジが多数存在するというようなケースでは、日足のサポレジを抜けたと思ってもその下のサポレジから反発するような事も多々あり、結果的に日足で見るとヒゲになったという事も起こります。
昨日のケースでは、緑の波がダブルトップを形成、一時的にネックライン(白の水平線)を下抜けたと思わせてからの反発でしたので、ネックラインブレイクで売った場合には、ダマシにあったしまったのではないかと思います。
相場にダマシはつきものですので、それはそれとして損切をすれば良いだけの事ではあるのですが、そう言った事を避けるひとつの指針として、日足レベルでの波と言えるような値動きなのか?日中足レベルでの揉み合いなのか?を見極め、トレード向きの相場環境にあるのかどうか?という所から見て行くとダマシに合う可能性を軽減する事が出来ようかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.22954
高値:1.24141
安値:1.22921
終値:1.24062
+110.8pips(高値から安値:122.0pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.24115
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.23237
緑の点線のライン
1.23085
緑の点線のライン
1.22924
緑の点線のライン
1.22753
青の点線のライン
1.22669
緑の点線のライン
1.22617
緑の極太のライン
1.22355
青の点線のライン
1.22273
青の点線のライン
1.22153
青の点線のライン
1.21830
青の極太のライン
1.21646
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルの日足の形状は、上下共に非常にヒゲが短い大陽線となりました。
日足の波形はオレンジ色の波形・オレンジ色の波形の集合体であるピンクの波形共に上向きの状態にあります。
【1時間足】
昨日の寄り付きの時点では、白い楕円で囲った日足の下落の方波(オレンジの波)を上方にブレイクしているものの1時間レベルの波である緑の方波をブレイクしたとは言い切れないような状況にありました。
日足の形状のみで判断するのであれば、直近高値をブレイクしたという事で買いを仕掛ける場面ではありますが、1時間足の緑の波形の高値ライン(白い水平線)からの売りが入る可能性を考慮して、同ラインを破るかどうかを見極める必要性があるというのが寄り付き時点での相場環境であったかと思います。
一般論として日足のサポレジの方が強いという事は言え、強い日足のレジスタンスを破っているのに何故、1時間足のレジスタンスを破るのを確認するのか?と言う疑問をお持ちの方もおられるかとは思います。
これに対する答えは、『過去に1時間足のレジスタンスから売りが入って落ちている実績があるから』という事になります。
過去にそういう出来事が起こった以上、少なくともその時点においては1時間足レベルのレジスタンスライン『1.23028』から売りたい人がいた事は事実であり、ロングをするのであれば、今もまだそう考えている人がいるかどうか?を確認してからエントリーする必要性があります。
結果的に同ラインを上方にブレイク、プルバックが入って(赤い楕円の部分)から上昇しています。ロングするのであれば、この辺りがエントリータイミングだったという事になります。
注意点としては、ユーロドルのレジスタンスラインは数年遡らないと出てこないレベルにあり、利食いの目標値が定め難い状態にある事が挙げられます。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
06:45【ニュージーランド】10-12月期四半期消費者物価(CPI)(前期比)
08:50【日本】前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50【日本】前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
18:30【南アフリカ】12月卸売物価指数(PPI)(前月比)
18:30【南アフリカ】12月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
21:45【ユーロ】欧州中央銀行(ECB)政策金利
22:30【米国】前週分新規失業保険申請件数
22:30【ユーロ】ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、定例記者会見
22:30【カナダ】11月小売売上高(前月比)
22:30【カナダ】11月小売売上高(除自動車)(前月比)
24:00【米国】12月新築住宅販売件数(年率換算件数)
24:00【米国】12月新築住宅販売件数(前月比)
24:00【米国】12月景気先行指標総合指数(前月比)