NYダウ一時1600ドル安、米長期金利急上昇由来のものか?
更新日時:
2月5日の為替市場は、米10年債利回りが低下、NYダウ平均が1600ドル超の大幅な下げ記録したことを受けてリスクオフ、円買いの動きが強まりました。
また、ECB(欧州中央銀行)のドラギ総裁が欧州議会で発言し、ユーロ圏の経済動向について前向きな見解を示しましたが、ユーロは対円では大きく下落しています。
ちなみに6日の日経平均株価についても、米株安を受けて全面安の展開となっており、一時1100円を超える下げ幅を記録しています。
日本株は米国株につられているだけの値動きという事かと思いますので、根本原因たる米国株安はどこから来てるのか?という事になるわけですが、これはこの所の米長期金利の急上昇に由来していると見るのが自然ではないでしょうか。先週末発表の雇用統計は比較的強い結果であり、これによって物価上昇・金利先高観が醸成された事が仇になったという事になろうかと思われます。
かといって、これがなんちゃらショックというようなものなのか?と言えば現時点ではそういうものとは言えず、FRBが金融政策によってコントロールしていくべき性格のものという理解で良いように思います。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:110.171
高値:110.283
安値:108.983
終値:109.035
-113.6pips(高値から安値:130.0pips)
ドル/円のレジスタンスライン
110.521
赤の点線のライン
110.431
赤の極太のライン
110.410
ピンクの点線のライン
110.262
ピンクの点線のライン
110.176
ピンクの点線のライン
109.749
赤の点線のライン
109.294
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
108.921
緑の点線のライン
108.627
青の極太のライン
108.620
青の点線のライン
108.533
青の点線のライン
108.327
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円の日足の形状は、大陰線となりました。
日足の波形は下落トレンドの形状にあり、先週の上昇が戻り売りポイントとなった感もあります。
黄色の水平線は1月18日~1月26日にかけての下落に対してフィボナッチリトレースをあてたものになります。61.8%並びに『110.431』のレジスタンスラインが機能した格好になっています。
『110.431』ラインで頭を押さえられて反落してきたという事で、次は『108.627』のサポートラインを下抜くかどうか?に注目して行く事になります。『108.627』を下抜けば下落トレンド継続となりますし、『108.627』でサポートされるような事があれば、ダブルボトムになる可能性が出てきます。
【1時間足】
2月5日のドル円相場は、下落の流れでの推移となりました。特にNY時間から引けにかけて大きく下落し、一時108円台に突っ込む場面もありました。
日足のトレンドは下に向かっているという前提の中で、『110.431』のレジスタンスライン(赤の極太のライン)近辺での波の折り返しを見ていく状況にありました。
赤い楕円で囲った部分において、値幅が小さいものの戻りと取れなくもないような値動きをしており、これを『戻り』と捉えるのであれば、白いラインで描いたような波を描く事が出来ます。白いラインで描いた波と考える場合、ラス戻り高値となった白い水平線を上抜いた時点で短期的な下落トレンド終了と見るという事になるわけですが、結果的にはこれがダマシとなって下落して行っています。
結果論としては白い波形と捉えるのは間違いだった・・・という事になりますが、青いラインの波のような見方もあるという『自分以外のトレーダーがどう見るか?』という視点、『大きな流れに沿っているか?』という視点、日足レベルのレジスタンスライン『110.431』が近いという状況等から見れば、ここは買わずに様子見という事でスルーするのが合理的判断という事が分かります。
同時に忘れてはならない事は、白い波形と捉えている人は『白い水平線ブレイクで買っている』という事になります。
それでは、『白い水平線ブレイクで買った人』が損切りするのはどのポイントでしょうか?
それは直近安値ライン『109.749』(ピンクの水平線)を下抜いてしまった時であり、『109.749』を下抜いたピンクの楕円のタイミングでのショートは比較的勝ちやすいエントリーであったかと思います。
このブログではややクドいほどに書いていますが、相場の波は何種類もの波が描ける事が多く、どの見方が正しいかは事前には分かりません。ですが、時間の経過と共に正解が見えてくるもので、その時に間違いだったと気付いた人の心理をトレードに生かせるタイミングが訪れる事がありますので、常に『自分以外のトレーダーのポジションと心理』を考えながら相場を見るようにしていきましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:137.007
高値:137.188
安値:134.868
終値:134.868
-213.9pips(高値から安値:232.0pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
137.401
ピンクの点線のライン
137.176
ピンクの極太のライン
137.036
ピンクの点線のライン
136.917
ピンクの点線のライン
136.189
赤の点線のライン
135.389
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
134.866
青の点線のライン
134.861
青の極太のライン
134.353
青の点線のライン
134.284
緑の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は、大陰線となりました。
『136.058』・『135.979』と言ったサポートラインを鎧袖一触と言った感じであっさりと破って下落、『134.861』の付近で引けています。
辛うじて『134.861』を守った事で、日足の波形は上昇トレンドの形状をギリギリで維持(白い楕円の部分)しています。
【1時間足】
基本的には日足のサポートライン『134.861』(青の極太のライン)とレジスタンスライン『137.176』に挟まれたエリアでの値動きと見る事が出来ます。
その前提で、1時間足レベルに落としてもう少し細かく見ていくと、緑の上昇の片波(白い網掛けの部分)の中(『134.353』~『137.401』)での値動きとなっている事が分かります。
日足のサポレジである『134.861』『137.176』をどちらへ抜けていくか?を見ていく中で、抜けたと思った時に考えられるダマシの可能性に着目すれば緑の片波の上下のライン(『134.353』・『137.401』)が大切になってきます。
日足のサポレジを中心に波の折り返しがあるかどうかに注目しながら、日足のサポレジを抜けるような事があれば、飛び乗りせずに緑の片波の上下のライン(『134.353』・『137.401』)ではどうかを見極めていくようにしましょう。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.24342
高値:1.24741
安値:1.23617
終値:1.23648
-69.4pips(高値から安値:112.4pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.25139
ピンクの点線のライン
1.25090
ピンクの点線のライン
1.25070
ピンクの極太のライン
1.24919
赤の点線のライン
1.24686
ピンクの点線のライン
1.24616
ピンクの点線のライン
1.24390
赤の点線のライン
1.24304
赤の点線のライン
1.24279
ピンクの点線のライン
1.24057
赤の点線のライン
1.23933
赤の点線のライン
1.23896
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.23471
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルの日足の形状は、実体の3分の1程度の長さの上ヒゲのある陰線となりました。
日足の波形はオレンジ色の波形・オレンジ色の波形の集合体であるピンクの波形共に上向きの状態にあります。
黄色の水平線は1月18日~2月1日にかけての上昇(『1.21830』~『1.25070』)に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。50%戻しには到達していないものの、38.2%戻し以上に戻しており、押しと言っていいレベルの下落幅という事は出来ようかと思います。
【1時間足】
昨日の下落を受けて、緑の波形がダブルトップを形成する可能性が出てきました。
『1.23471』がネックラインとなりますが、仮に緑の波形がダブルトップになり、ネックラインを下抜く事になった場合にその現象が日足レベルから見てどういう位置付けになるのか?という事を考えておかなければなりません。
日足の形状は、上昇トレンドが継続している状態にあり、1時間足がダブルトップを形成し、ネックラインを下抜いたとしても日足に関してはダブルトップ等の天井圏を形成しているわけではない為、日足レベルのラス押し安値『1.21830』を破る迄はトレンド転換はなく、そこに至るまでは『上昇トレンド中の押し局面』という事になります。
従って、1時間足がダブルトップとなり、ネックラインを下抜くという事が起こった際には、『日足レベルのトレンド転換ではない』という前提の中で、『1時間足レベルの大き目の波がトレンド転換した』という認識を持つ必要があります。
その前提の中で、日足のトレンドが変わることを期待して売るのか?日足のトレンドに沿ってないという事で様子を見るのか?そういった事を理解した上で短期売買をするのか?と言った選択肢が出てきます。どれを選択しても個々人の判断ではあるのですが、そういうことを分かった上で選択するのと分かっていないで選択してしまうのとでは結果に大きな違いが出てきます。
想定されうる現象が実際に起こった際、それがどう評価されるべきものであるのか?を事前に考えておく事は非常に有意義な事ですので、想定とそれに対する答えを事前に用意して相場に向かうようにしていきましょう。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
09:30【オーストラリア】12月小売売上高(前月比)
09:30【オーストラリア】12月貿易収支
12:30【オーストラリア】豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表
22:30【米国】12月貿易収支
22:30【カナダ】12月貿易収支
24:00【カナダ】1月Ivey購買部協会指数