ECB金融政策発表はドラギ総裁の会見とセットでバランスをとってきたか?
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3月8日は主にECBの金融政策とアメリカの鉄鋼・アルミニウム関税問題が材料視された1日となりました。
1. ECB金融政策
ECB(欧州中銀)は政策金利据え置きを決定、今後の金融政策の道筋を示すフォワードガイダンスにおいて『必要なら債券購入プログラムを延長・拡大する用意がある』の文言を削除し、緩和バイアスを撤回してきました。
ドラギECB総裁は理事会後の記者会見で『QEについての文言変更は全会一致』としたものの『政策は引き続き状況次第、インフレに関して勝利宣言はまだできない』と発言、ハト派的な姿勢を示しました。
金融政策・フォワードガイダンスとドラギ総裁の会見でバランスをとってきたという事かというように思えます。
2. アメリカの鉄鋼・アルミニウム関税問題
トランプ米大統領は、鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の輸入関税を課す方針を堅持すると改めて表明しましたが、特定国の税率設定に柔軟性を持たせる考えを示しました。
関税賦課に関する指示文書に署名した際、カナダとメキシコ以外についても適用除外する可能性を残しています。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:106.052
高値:106.307
安値:105.885
終値:106.196
+14.4pips(高値から安値:42.2pips)
ドル/円のレジスタンスライン
107.760
ピンクの極太のライン
107.560
ピンクの点線のライン
107.424
ピンクの点線のライン
107.308
ピンクの極太のライン
107.177
ピンクの点線のライン
107.102
ピンクの点線のライン
107.062
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
106.401
緑の点線のライン
106.348
緑の点線のライン
106.174
緑の点線のライン
105.940
青の点線のライン
105.907
青の点線のライン
105.812
緑の点線のライン
105.743
緑の点線のライン
105.545
青の点線のライン
105.352
青の点線のライン
105.274
緑の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円の日足の形状は、上下ともにヒゲのある小陽線となりました。
日足の波は下落トレンドの状態にあります。
【1時間足】
昨日については特筆すべき値動きはなかったのですが、本日寄り付きからこの記事を書いている現在までの値動きによって、青い波のネックライン(白い水平線)を上抜いています。
昨日の記事で解説したポイントでチャレンジした人は100pips近い含み益を持っている状態になっているのではないかと思います。
青い波は白い楕円のように安値・高値を切り上げる状態となり、『105.352』を起点とした上昇トレンドの形状となっている一方で、赤い楕円の高値・安値を切り下げてきた流れは途切れておらず、この流れを断ち切るためにはラス戻り高値である『107.062』(黄色の水平線)の上抜けが必要です。
現在は赤い楕円の高値・安値で形成される下落の波と白い楕円の安値・高値で形成される上昇の波のぶつかり合いになっており、下目線の人にとって『107.062』(黄色の水平線)は最終防衛線のようなラインということになります。
下の方から買えた人はそういった状況を考え合わせながら利食いを考えて行きましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:131.619
高値:131.971
安値:130.505
終値:130.722
-89.7pips(高値から安値:146.6pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
132.172
赤の点線のライン
132.054
ピンクの点線のライン
131.861
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
131.072
青の点線のライン
130.666
青の点線のライン
130.582
緑の点線のライン
130.417
緑の点線のライン
130.379
緑の点線のライン
130.084
緑の点線のライン
130.032
青の極太のライン
129.864
青の点線のライン
129.603
青の極太のライン
129.459
青の点線のライン
129.395
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円の日足の形状は、実体が大きめの陰線となりました。
日足の波形はオレンジの波・白い波ともに上昇トレンドの形状をくずしています。
黄色の水平線は、2月2日~3月1日の下落に対してフィボナッチリトレースメントをあてたもので、昨日に関しては23.6%ラインから売りが入った形となっています。
【1時間足】
白いラインの波は方向性をとらえにくい形状になってきています。
方向性をとらえにくいわりに振り幅は大きく、下手に触ると大きくやられてしまう可能性もあるいやらしい感じの波ですが、ともに微妙に抜けてしまっているものの赤い水平線の高値・安値を軸に見ていくという構図にはあまり変化はなかったと見ることもできます。
それが事前に分かっていた人は手を出さず、見えていない人は手を出してやられるという展開になりがちな相場であったかと思いますが、クロス円はこういった難しい相場になることも多いのでクロス円で取引をする時はここぞというタイミング以外はエントリーしないくらいの心構えで良いかと思います。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.24088
高値:1.24454
安値:1.22972
終値:1.23092
-99.6pips(高値から安値:148.2pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.24340
ピンクの点線のライン
1.24119
ピンクの点線のライン
1.24093
ピンクの点線のライン
1.23776
赤の点線のライン
1.23326
赤の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.22966
青の点線のライン
1.22839
青の点線のライン
1.22794
緑の点線のライン
1.22620
青の点線のライン
1.22351
緑の点線のライン
1.22146
緑の点線のライン
1.21962
青の点線のライン
1.21830
青の極太のライン
1.21679
青の点線のライン
1.21646
青の点線のライン
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルの日足の形状は、大陰線となりました。
『1.21830』のサポートラインから反発して5連騰中でしたが、1.24近辺から大きく売られた形になっています。
【1時間足】
青い波だけを見るのであれば、青い波のラス戻り高値(赤い水平線)を上抜いているため、次は押し目買いを画策するということにあるわけですが、日足に目を転じれば、直近の下落の片波に対する戻り売りを考える人がいてもおかしくない状態であり、1時間足の青い波の方向性が変化したから即買い目線ということではない状況にあります。
今の段階では、どちらの見方が支配的なものであるか?を判断することはできないということになるわけですが、1時間足レベルの波を取りに行っている人は日足の状態も頭の片隅に置きながらポジションを眺めるようにしましょう。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
--:--【日本】日銀・金融政策決定会合(1日目)
08:30【日本】1月全世帯家計調査・消費支出(前年同月比)
08:50【日本】2月マネーストックM2(前年同月比)
09:00【日本】1月毎月勤労統計調査-現金給与総額(前年同月比)
10:30【中国】2月消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
10:30【中国】2月生産者物価指数(PPI)(前年同月比)
15:30【日本】黒田東彦日銀総裁、定例記者会見
18:30【英国】1月貿易収支
18:30【英国】1月鉱工業生産指数(前月比)
18:30【英国】1月製造業生産指数(前月比)
22:30【米国】2月非農業部門雇用者数変化(前月比)
22:30【米国】2月失業率
22:30【米国】2月平均時給(前月比)
22:30【カナダ】10-12月期四半期設備稼働率
22:30【カナダ】2月新規雇用者数
22:30【カナダ】2月失業率
24:00【米国】1月卸売在庫(前月比)