FXで何やっても勝てなくて、やったコト

金融政策決定会合毎に弱気になるBOE、金融政策のトーンを注意深く見よう

更新日時:2018年05月11日 08:29

5月10日は英国絡みの材料がいくつか出ました。


1. BOE金融政策


BOE(英中銀)は金融政策委員会(MPC)終了後に政策金利(0.50%)と資産購入規模(4350億ポンド)の維持を発表しました。


同時に公表した議事録では、政策据置きが7対2で決定した事、利上げ支持は前回と同じく2票にとどまった明らかとなっています。この所、BOEはタカ派色が弱まり、ハト派的な感じになってきており、ポンド売りが強まっています。


2. カーニー総裁の発言


カーニーBOE総裁は会見で『英国経済は、利上げに対応した成長路線を辿っていない』『ブレグジットへの警戒感が、英国経済の足かせとなっている』と発言しました。併せて『MPCの多数派は、景況感の改善を見極めたいとしている』『経済のモーメンタムはいずれ力強さを増す見込み』との見解も示しています。


一時は利上げ期待が相当に高まっていたポンドですが、この所回をおう度にタカ派色が薄れてきています。それもあってかポンド売りが進んできています。BOEだけでなく、ECBもそんな感じなので、欧州の金融政策をより注意深く見ていく必要性があります。


ドル/円


ドル円日足チャート2018年05月11日
ドル円1時間足チャート2018年05月11日

日足

1時間足


※タブで日足・1時間足を切り替えられます。


ドル/円の値動き


始値:109.725

高値:110.011

安値:109.292

終値:109.378

-34.7pips(高値から安値:71.9pips)


ドル/円のレジスタンスライン


109.970

ピンクの点線のライン


109.925

ピンクの点線のライン


109.851

ピンクの極太のライン


109.665

赤の点線のライン


109.633

赤の点線のライン


109.594

ピンクの点線のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。


ドル/円のサポートライン


109.365

青の点線のライン


109.231

緑の点線のライン


109.026

青の極太のライン


108.892

青の点線のライン


108.800

青の点線のライン


108.636

青の点線のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。


ドル/円の解説


【日足】


5月10日のドル円の日足の形状は、上下共にヒゲがあり、気持ち上ヒゲが長く、実体がしっかりした感じの陰線となりました。


オレンジの波は安値・高値切り上げの上昇トレンドの形状にありますが、110円のラウンドナンバーを中心としたレジスタンスライン(『109.851』・『110.171』・『110.431』等)に上値を阻まれており、こういったレジスタンスラインを上抜けずに『109.026』のサポートラインを下抜いてしまうと小型のダブルトップを形成する事になります。


当面、上は110円のラウンドナンバーを中心としたレジスタンスライン(『109.851』・『110.171』・『110.431』等)、下は『109.026』のサポートラインを中心にマークしていくという事で良いかと思います。


【1時間足】


昨日のドル円は、白い網掛けのレンジを一旦上方にブレイクしたものの、110円付近のレジスタンスラインに頭を押さえられて反落する格好となりました。


昨日の動画で、緑の波がダブルトップになった場合、白網掛けのレンジの上下で売る事が出来れば、利益が極大になる事から、リスクを取る価値がないとは言えないというお話をさせて頂きました。


昨日の値動きの中で、売れるタイミングは2回あり、1回目は赤い楕円で囲った山の頂点付近、2回目は紫の楕円で囲った旧レンジをブレイクして戻ってきたあたりという事になります。


本日の動画の中で、短期足を見ながら説明していきますが、赤い楕円の方が短期足の波の形状からすると入りやすく、紫の楕円の方は短期足の波の形状からすると入り難かった感じでした。


この記事を書いている現在の時点では、再上昇してきているので、紫の楕円の方で入れなかったのは怪我の功名という事になりそうな感じもします。


売る場合の注意点としては、緑の波・青の波共に反転したわけではなく、上昇トレンドの最中に売る事になりますので、あくまでも『打診売り』・『お試しで売る』というレベルでの仕掛けだという事を忘れないようにする事が必要です。


重複になりますが、『緑の波がダブルトップになってくれたら利益が極大になる事を期待して』の仕掛けなので、そうなったらラッキー的なレベルを出ない仕掛けだという事を認識しておくことが必要で、売った人は変な動きをしたらすぐ逃げるくらいの心構えを持ちながら相場を眺めるようにしましょう。


ユーロ/円


ユーロ円日足チャート2018年05月11日
ユーロ円1時間足チャート2018年05月11日

日足

1時間足


※タブで日足・1時間足を切り替えられます。


ユーロ/円の値動き


始値:130.039

高値:130.753

安値:129.936

終値:130.406

+36.7pips(高値から安値:81.7pips)


ユーロ/円のレジスタンスライン


132.193

ピンクの点線のライン


132.096

ピンクの点線のライン


131.963

ピンクの点線のライン


131.635

赤の点線のライン


131.589

ピンクの点線のライン


131.263

赤の点線のライン


131.190

赤の点線のライン


131.163

赤の点線のライン


130.961

ピンクの点線のライン


130.518

ピンクの点線のライン


130.499

ピンクの点線のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。


ユーロ/円のサポートライン


130.189

青の点線のライン


129.985

青の点線のライン


129.546

緑の点線のライン


129.274

青の極太のライン


129.163

青の点線のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのサポートライン。


ユーロ/円の解説


【日足】


5月10日のユーロ円の日足の形状は、上下共にヒゲがあり、上ヒゲの長い陽線となりました。


ピンクの下落の片波の直近安値『129.274』にワンタッチして反発してきている格好になっていますが、『130.255』のレジスタンスラインでは止まらず、上抜けて引けています。


『130.255』のラインは下がってくる時も上がって行った時も素通りしてしまっているので、サポレジとしての力は失われたと考えても良いかと思います。


黄色の水平線は『133.096』~『129.274』の下落に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものになります。


『133.096』~『129.274』の間には日足のレジスタンスラインがないため、今後、反発してくるような局面があった場合、戻り売りをしていく際には注意が必要となります。


【1時間足】


昨日のユーロ円は、やや上昇傾向でしたが、欧州時間以降は白い網掛けのレンジに入り込んでいます。


昨日については、やりようのなかった相場展開だったかと思いますので、触らないという事で良かったかと思います。


ユーロ/ドル


ユーロドル日足チャート2018年05月11日
ユーロドル1時間足チャート2018年05月11日

日足

1時間足


※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。


ユーロ/ドルの値動き


始値:1.18494

高値:1.19458

安値:1.18421

終値:1.19137

+64.3pips(高値から安値:103.7pips)


ユーロ/ドルのレジスタンスライン


1.20298

赤の点線のライン


1.20156

ピンクの点線のライン


1.20005

ピンクの点線のライン


1.19920

ピンクの点線のライン


1.19717

ピンクの点線のライン


1.19345

赤の極太のライン


1.19275

ピンクの点線のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。


ユーロ/ドルのサポートライン


1.18787

青の点線のライン


1.18726

緑の点線のライン


1.18586

青の点線のライン


1.18457

青の点線のライン


1.18267

青の点線のライン


1.18250

緑の極太のライン


※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。

※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。


ユーロ/ドルの解説


【日足】


5月10日のユーロドルの日足の形状は、気持ち長めの上ヒゲはあるものの、実体のしっかりした陽線となりました。


一昨日に『1.18250』のサポートラインにワンタッチして反発した格好になっています。


上方を見ると『1.19345』にレジスタンスラインがあり、その上は『1.21830』までラウンドナンバー以外のレジスタンスラインがない状態となっています。


【1時間足】


昨日のユーロドルは上昇傾向での推移となりました。


日足のレジスタンスライン『1.19345』で頭を押さえられる格好になっています。


引き続き、日足のサポートライン『1.18250』、日足のレジスタンスライン『1.19345』をどちらへ抜けていくかを見ていくという事で良いかと思います。


本日発表の経済指標等


本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。


08:50【日本】4月マネーストックM2(前年同月比)

10:30【オーストラリア】3月住宅ローン件数(前月比)

21:30【米国】4月輸入物価指数(前月比)

21:30【米国】4月輸出物価指数(前月比)

21:30【カナダ】4月新規雇用者数

21:30【カナダ】4月失業率

22:15【ユーロ】ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

23:00【米国】5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値