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ドル円は米長期金利の上昇を受けて約5か月半ぶりに106.40円前後まで上昇

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2021年02月26日のドル円は米長期金利の上昇を受けて約5か月半ぶりに106.40円前後まで上昇しました。

米10年債利回りが約1年ぶりに1.5%を超えて上昇した事などから米国株が大幅に反落するといった事もあり、金融市場はやや不安定化している側面もあります。

ドル円の値動き(2021年2月24日)

始値:105.851

高値:106.369

安値:105.791

終値:106.160

+30.9pips(高値から安値:57.8pips)

ドル円の日足分析(2021年2月25日)

ドル円日足

長期的な目線では赤い楕円で囲んだ片波の中での値動きとなっています。上下にヒゲはありますが、終値ベースでは「102.263」~「11.278」の値動きという事になります。

オレンジのトレンドラインに沿って下落してきましたが、1月末にオレンジのトレンドラインを上方にブレイク後、安値・高値切り上げの波形(緑の楕円の部分)となってきており、この上昇に対して引いたトレンドラインが紫のトレンドラインとなります。

2021年2月26日寄り付きの段階では、緑の楕円で囲った部分の上昇トレンドの形状(安値・高値切り上げの形状)は継続しており、2月25日の値動きによって、直近高値ラインであった「106.015」を上抜けてきています。

日足レベルで買い目線の人の思考

緑の楕円の部分の上昇トレンドを根拠に目線を上方向に向けていて、基本的には日足レベルの安値・高値切り上げの形状が崩れるまで買い場を探すという方針で相場を見ているという事になろうかと思われますが、日足レベルのレジスタンスライン「106.233」「106.533」「106.913」といった辺りが見えてきており、更なる買い増しには慎重さが求められるように見受けられます。

日足レベルで売り目線の人の思考

2020年3月から始まった下落トレンド(オレンジのトレンドラインに沿った下落)に対しての戻り売りをしたいと考えている人たちという事になろうかと思われます。

現在の106円付近はオレンジのトレンドラインの下落に対する38.2%戻しのやや上の水準にあり、106円以上の日足レベルのレジスタンスラインは、『106.553』『106.913』が50%戻し付近、『107.908』が61.8%戻し付近に位置しています。

日足レベルで売り目線でいる人は、こう言ったレジスタンスライン付近での逆張りの売りやレジスタンスライン付近での波の折り返しを確認してからの売りを画策している可能性があります。

ドル円の1時間足分析(2021年2月25日)

ドル円1時間足

2021年2月26日寄り付き時点のドル円はチャート上の緑の波(赤丸で囲った1)の高値を明確に抜けて上昇トレンドの形状となるか?抜けきれずに落ちてくるか?という状況にあります。

日足のパートで述べたように直上には日足レベルのレジスタンスラインも控えており、そう言ったラインからの売り圧力が掛かる可能性もあります。

1時間足レベルで買い目線の人の思考

緑の波(赤丸で囲った1)の高値を上抜けて上昇トレンドが継続するだろうという考えの元、買い場を探しているという事になりますが、本日寄り付き時点の環境下で買い場となりそうなのは・・・

  1. 「105.812」付近からの買い

  2. 紫のトレンドライン付近での買い

  3. 直近高値「106.384」ブレイクでの買い

  4. 後述する売り方が売ってきそうなポイントがダマシとなったタイミングでの買い

上記のような買いが考えられる。

1については、オレンジの下落トレンドラインのラス戻り高値であった「105.812」がサポレジ転換して買い支えてくれる人がいるだろうという事に期待しての買いという事になります。

2については、トレンドラインのセオリー通りのタイミングという事になりますが、時間帯によっては上記1のレベルと重なるタイミングもあり、そのような状況となれば買いを仕掛けやすいと考える人が出てくる可能性があります。

3についてはブレイクアウト狙いとなりますが、日足レベルのレジスタンス付近になってしまう可能性もあり、上目線に見ていても手控える人がいてもおかしくはないタイミングかというように思えます。

1時間足レベルで売り目線の人の思考

基本的には日足レベルのレジスタンスラインを背にした売りを考えているという中で、1時間足レベルでの売り場を探しているという事になろうかと思われますが、本日寄り付き時点の環境下で売り場となりそうなのは・・・

  1. 日足のレジスタンスライン「106.233」付近からの売り

  2. 波形が高値・安値切り下げの形状になる事があれば売り

  3. 「105.812」を下方にブレイクしたタイミングでの売り

  4. 紫のトレンドラインを下方にブレイクしたタイミングでの売り

  5. 前述した買い方が買ってきそうなポイントがダマシとなったタイミングでの売り

といったタイミングが考えられます。

1については『日足のレジスタンスライン「106.233」を日足の終値ベースでは超えないんだ!』という信念をもっての逆張りという事になります。

2については、基本的には1の考えを持ちながらも、日中足での波の切り返しを確認してから入りたいという1よりは慎重なタイミングという事になろうかと思われます。

3については、上昇の勢いが鈍化したレベルの安値を割ったタイミングで売って行こうという事になりますが、この下は次のサポートラインまでの距離が長いという事も注目ポイントとなります。

4については上昇のトレンドラインを崩したタイミングでの売りとなりますが、時間帯によっては3も同時に満たす可能性があり、その唸った時には売りで参入してくる人が増える可能性があります。

買い方・売り方共にそうなのですが、大事なのは自分がどう考えているか?という事ではなく、自分以外の人がどこで何を根拠に行動を起こすかの想定です。

それを想定しておく事で、行動を起こした人が損切りをしてくるタイミングを考察し、それを狙うという事も出来るようになってきますので、素直なエントリー条件を考えるだけではなく、搦手で自分以外の人が損切りしてくるタイミングでのエントリーも考えて行くようにしましょう。

もし、「105.812」のサポートラインと紫のトレンドライン両方を試してくるようなタイミングがあれば、そこに参戦するよりかは値動きを観察する事を楽しむ姿勢を持てると相場を楽しく見れるんじゃないかな?と思います。