FXで何やっても勝てなくて、やったコト

クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官発言を受けドル買いでの週明け~2016年11月04日の為替相場解説~

更新日時:

ヒラリー・クリントン氏の私用メール問題を再捜査している連邦捜査局(FBI)のコミー長官が訴追を求めないとした当初の結論は変わっていないと表明したことを受けて、ドルが大きく上昇しています。

ドル円

先週末クローズ:103.023

今週オープン:104.024

ユーロ円

先週末クローズ:114.730

今週オープン:115.055

ユーロ円

先週末クローズ:1.11352

今週オープン:1.10560

また、先週末金曜日には米雇用統計の発表が行われ、非農業部門雇用者数が16万1000人増と予想の17万5000人増を下回ったものの失業率は4.9%と前月の5.0%から改善しています。

堅調なペースは維持されていると受け止める向き支配的なようですが、大統領選の前という事もあり、あまり材料視されませんでした。

ドル/円の解説

ドル円1時間足20161107-01

ドル/円の環境認識

クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官の発言を受け大きく上昇して寄り付いていますが、俯瞰すると10月28日の高値と11月1日の高値を結んだトレンドライン(緑色のライン)で頭を抑えられた格好になっています。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161107-02

先週末金曜日は、雇用統計の発表が行われたものの大統領選を控えるという事もあってか、ほとんど材料視されませんでした。

日通しで見ても値幅がなく、ポジション整理にはもってこいな感じでしたが、ショートポジションを持ちこしてしまった人は週明けイキナリ100pips以上やられてしまったという事になります。

逆に言えば、ロングポジションを持ちこした場合は、100pips以上勝ったという事にもなるわけですが、FBI長官の発言を予想するという事は困難なので、勝った人も負けた人もやっている事は本質的には一緒で、大差ないという事も出来ます。

大きなイベントがある度に言っていますが、そういった読めない動きに賭けて大きくやられてしまうほど馬鹿らしい事はないので、イベントの時はムリに参加せず、ポジションを落として休んでしまっても良いかと思います。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161107-01

ユーロ/円の環境認識

クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官の発言を受けたドル円の連れ安の動きによって、緑色のラインで引いた三角持合いを一旦ブレイクしていますが、すぐに押し戻されています。

長期トレンド(ピンク色の波)の方波の直近高値『115.604』をヒゲで上抜けていますが、実体では乗せ切れずに反落しています。経過を観察して行きたいと思います。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161107-02

先週末金曜日のユーロ円相場は、方向感のハッキリしない展開でしたので、参加する必要のない相場であったかと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161107-01

ユーロ/ドルの環境認識

クリントン氏のメール問題をめぐるFBI長官の発言を受けたドル買いの動きによって、大きく窓を開けてスタートしています。

大統領選の結果いかんによって、大きな流れが決まってくるかと思いますので、目先の材料に目線を振らされないようにする必要性があります。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161107-02

先週末金曜日の値動きは、波の形状からすると買いやすい値動きであったと言えますが、買ってポジションを持ちこしてしまった人は今朝起きたら大きくやられていた・・・と言う状況になっていたのではないかと思います。

イベント時の相場においてはウマい具合に読みが当たれば大きく勝つ可能性があるという事の裏表として、読みが外れれば大きく負けるという可能性も有るという事です。

年に何回か、こういったビッグイベントがありますが、そこに賭けて行く事が『トレード』と言えるか?と言うと私はノーだと思います。

今週はいよいよアメリカ大統領選挙とという事になります。イベント通過までは、様子見という事で臨みたいと思います。