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ダマシとX波を認識して素早く認識を切り替えよう~2016年10月27日の為替相場解説~

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ドル/円の解説

ドル円1時間足20161028-01

ドル/円の環境認識

長期トレンド(ピンク色の波形)の直近高値ライン『104.846』を上抜け、上昇トレンドが継続しています。余談ですが、直近高値を更新したので、長期トレンドの波形を引き直しました。

チャート画像の波形の頂点と底に振ったアルファベット並びに数字はエリオット波動理論のカウントになります。

10月19日から上昇の流れが始まっていますが、10月19日~10月25日にかけての上昇は(A~Xの部分)調整波による上昇だったという事になろうかと思います。

10月25日~10月26日の寄りにかけてX波が出て、そこから再度上昇の流れに入ったという形かと思います。10月26日からの上昇が調整波と言う可能性も有りますが、現在進行形の波は推進波となるか?調整波となるか?は分からないので、便宜上、波形のカウントを数字にしています。

ドル/円の値動きの考察

ドル円1時間足20161028-02

昨日の相場は、臨機応変な判断が求められた展開となりました。

チャート画像白い網掛けの部分において、短期トレンド(青いラインの波形)がダブルトップを形成して、ネックラインを下抜けています。この時点で、中期トレンドは『M1』→『M2』と高値を切り下げる形となり、完全に下目線に切り替わったわけではありませんが、一旦、上昇の流れが崩れています。

この事から、中期トレンドの転換を期待して、短期トレンドのダブルトップのネックライン(緑色のライン)に戻ってきたあたりでショートをするという手もありました。

ここでのショートは悪いエントリーではありませんが、結果的に中期トレンドが転換せずに再度上昇の流れになって行きました。ここのショートのダマシを見破るには、ユーロ円も併せて見てトレンド転換が本物かどうかを見極める必要性があったのですが、ショートをしてしまっても、『M2』の高値を再度上抜いたところでしっかりと損切りをして、ドテン出来れば問題はないかと思います。

ロングのエントリーのタイミングとしては、中期トレンドの直近高値『M2』を上抜いて、戻ってきたタイミングの『EP1』が考えられました。これまでに説明して来たようにショートがダマシとなった後での高値ブレイクでしたので、是が非でも取りたいポイントであったかと思います。

波形でトレードをしていますとトレンドの変わり目に意識を集中してチャートを見て行くクセが付いてくるものですが、トレンドが切り替わったように見せて切り替わらないという事もあります。これは、冒頭で説明した『X波』と言うものが出た時に起こる現象ですが、『X波』というモノがあるという事を頭に入れておくとトレンドが転換しなかった時にそこで悩んで立ち止まらず、素早く次の行動に切り替えて行く事が出来ます。

ユーロ/円の解説

ユーロ円1時間足20161028-01

ユーロ/円の環境認識

中期トレンド(オレンジ色のラインで引いた波形)は上昇の形状を形成しています。

チャート画像の数字は、中期トレンドに対してエリオット波動理論のカウントを振ったもので、黄色のラインは長期トレンド(ピンク色の波形)の方波に対してフィボナッチリトレースメントをあてたものです。

現在、中期トレンドは5波進行中と言った状況にあり、長期トレンドの下落に対して、50%~61.8%戻しの間くらいに位置していると見る事が出来ます。

ユーロ/円の値動きの考察

ユーロ円1時間足20161028-02

中期トレンドは上昇の状態にある中で、チャート画像白い楕円の部分において、短期トレンドが一旦下落トレンドになっています。

緑色のトレンドラインは、短期トレンドの下落に対して引いたトレンドラインとなります。このラインをブレイクした『EP1』のタイミングでのロングが考えられました。

もう少し根元で入る事も出来たかと思いますが、その為には、短期~中期的な視点として、以下の3つの重要なラインを認識している必要性があったかと思います。

1.『113.286』・・・中期トレンドの直近安値

2.『113.797』・・・中期トレンドの前々回の高値。ここをブレイクした事で上昇トレンドが確定したライン

3.『114.099』・・・中期トレンドの直近高値

『113.797』と言うラインは、ここをブレイクした事で中期トレンドが上昇トレンドへ転換したという意味を持つラインで重要な意味を持つラインでした。この事が認識出来ていれば、『113.797』を一旦割り込んで戻ってきたタイミングの『EP0』でロングをして行くという事も出来たかと思います。

ユーロ/ドルの解説

ユーロドル1時間足20161028-01

ユーロ/ドルの環境認識

中期トレンド(オレンジ色のラインで引いた波形)は、高値を切り上げ下落の流れを崩したもののまだ完全に上目線ではないと言う状態にある中で、チャート画像白い楕円の部分においてダブルトップを形成するという非常に微妙な値動きになっています。

再度、下落トレンドへ回帰して行く事になるのか?あるいは調整の下落で反発して行く事になるのか?をしっかりと見極めていく必要性があります。

ユーロ/ドルの値動きの考察

ユーロドル1時間足20161028-02

中期トレンドは完全に上向きとは言えないながらも、下落の流れを崩している状況にあり、打診買いを仕掛けてもイイ環境下にありました。

チャート画像白い楕円の部分において、短期トレンド(青いラインで引いた波形)が下落トレンドになっています。緑色のトレンドラインは、この短期下落トレンドに対して引いたトレンドラインとなります。

このトレンドラインを上方にブレイクしたタイミングの『EP1』でのロングが考えられました。

ここでロングした場合、エントリー後は比較的順調に上がって行きましたが、中期トレンドの直近高値を超えられずに反落して来しまっており、波形で利食うような他言うの方は建値~微損になってしまった公算が高いように思われます。

波形で利食うか?何らかの根拠ある値で利食うかは、相場における永遠の課題と言えますが、個々に決めたルール通りに行動出来ていれば、建値~微損になってしまったとしても、それはそれで仕方のない事かと思います。