EMA、RSI、ATRを組み合わせたトレンドフォロー型のオシレーターをチャート上に表示するMT4インジケーター『Ahoora(chart)』
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テクニカルインジケーターにはそれぞれ長所と短所があるため、複数のインジケータを組み合わせて使用している方も多いと思います。
「Ahoora(chart)」は、複数のインジケーターを組み合わせたシグナルのチャート上に表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
トレンドフォロー系の手法を使用している方
デイトレードやスキャルピングで取引している方
欧州開場からNY閉場までの時間帯に取引している方
この記事ではそういった方のために「Ahoora(chart)」の使い方やパラメーターについて解説していきます。
Ahoora(chart)の概要
「Ahoora(chart)」は、指数平滑移動平均線(EMA)、RSI、ATR(average true range)の3つのテクニカル指標を組み合わせて構成されたトレンドフォロー型のMT4用のインジケーターで、Farshad Saremifar氏によって開発され、強力で判断しやすく正確なトレードシグナルが表示されるようです。
このインジケーターについて言及している海外サイトがあったので一部を翻訳いたします。
Ahoora Oscillatorは2色のシグナルラインで構成され、緑色の線は現行トレンドが上向きで相場が強気であることを示し、逆に赤色の線は現行トレンドが下向きで相場が弱気であることを示しています。
このインジケーターを使用してトレードをする際は、現行トレンドの方向と同じ向きにポジションを取らなければなりません。
また、ロンドン市場とNY市場の開いている時間帯のスキャルピングとデイトレードに使用するのが最も良い結果をもたらします。
また、デフォルトではパラメーターの「lookback」の期間が25に設定されていますが、期間100に変更することでダマしのシグナルが大幅に減少するのでそすすめです。
基本的には、Ahoora Oscillatorの色が赤色から緑色に変わったときに買いエントリー、逆に緑色から赤色に変わったときに売りエントリーといった使い方をするようです。
エグジットはAhoora Oscillatorがポジションと反対の色に変わったとき、または各々で定めたエグジットルールに従ってください、とのことです。
Ahoora(chart)を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Ahoora(chart)のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Ahoora(chart)のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Ahoora(chart)」のパラメーターは、2項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Lookback |
ルックバック 初期値:25 値を大きくするほどダマしのシグナルが減少します。 |
ma_method |
移動平均線の種類 初期値:1 移動平均線の種類を設定します。 |
先述の通り、デフォルトでは「Lookback」は期間25に設定されていますが、期間を100に変更することで、ダマしのシグナルが大幅に減りますので、ダマしが多い場合は変更した方がよいでしょう。
まとめ
「Ahoora(chart)」の使い方やパラメーターの設定方法について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
指数平滑移動平均線(EMA)、RSI、ATRをベースにしている。
緑色のラインが表示されている場合は、現行のトレンドが上向きであることを示している。
赤色のラインが表示されている場合は、現行のトレンドが下向きにあることを示している。
「lookback」を100に設定するとダマしのシグナルが少なくなる。
「Ahoora(chart)」は、新しいトレンドを捉えたい方に向いているインジケーターです。
取引のルールがシンプルで、シグナルを色の変化で確認できるため、使い勝手に優れたインジケーターと言えます。
スキャルピングとデイトレードでのパフォーマンスが良いようなので、短期取引を行なっている方は、一度試してみても良いかもしれません。
現行トレンドの方向にのみエントリーすることを徹底すれば、損小利大のトレードが狙えるインジケーターかと思います。