買われ過ぎ・売られ過ぎを分析するためのオシレーターを表示するMT4インジケーター「STD」
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現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを分析する際には、RSIやウィリアムズ%Rなどがよく使用されますが、自身に合わないと感じたことはないでしょうか。
「STD」も上記のような用途のインジケーターで、次のような方に向いています。
価格の売られ過ぎ/買われ過ぎを分析したい方
RSIやウィリアムズ%Rなどの定番のオシレーターが自身に合わないと感じている方
上記のような方のためにこの記事では、「STD」について詳しく解説します。
STDの概要
インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上に青色のラインが表示されます。
「STD」の算出方法は以下の通りです。
rel=終値-始値
positive=rel
negative=-rel
positivesum=「STDPeriod」×前のpositive
negativesum=「STDPeriod」×前のnegative
Denpositivesum+negativesum
STD=positive / Den
「STD」では、0.7が買われ過ぎ、0.3が売られ過ぎ水準として設定されています。
初期設定の状態ではどちらの水準も白いラインで表示されるため、チャートの背景色を白に設定していると同化してラインが見えなくなります。
「STD」を使用する際はチャートの背景色を白以外に設定するか、買われ過ぎ/売られ過ぎラインの表示色を変更しましょう。
ラインの色変更する場合はチャート上で右クリックした後、「表示中のインジケーター」→「STD」→「レベル表示」で変更できます。
STDを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
STDのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
STDのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「STD」のパラメーターは算出期間を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
STDPeriod | 算出期間 初期値:15 設定した値に応じて買われ過ぎ/売られ過ぎ水準に到達する頻度が変化します。 |
「STDPeriod」は、インジケーターの算出期間を設定するための項目です。
算出期間を短く設定した場合、価格の変化に対するインジケーターの反応が速くなりますがノイズも多くなります。
反対に算出期間を長く設定した場合、インジケーターの反応が遅くなりますが、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準に到達する頻度が少なくなり、ノイズを抑えられるでしょう。
まとめ
「STD」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
0.7を超えると買われ過ぎ、0.3を下回ると売られ過ぎの状態。
算出期間を長く設定すると、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準に到達する頻度が下がる。
「STD」は、現在の価格が買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを分析したい方に適したインジケーターです。
RSIやウィリアムズ%Rのように、買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を分析するための定番のインジケーターが自身のスタイルに合わないと感じている方は一度試してみると良いでしょう。