価格が反転する可能性を分析できるRSIベースのオシレーターを表示するMT4インジケーター「Turn_Area」
更新日時:2020年01月15日 09:43「Turn_Area」は、現在の価格が買われ過ぎのか売られ過ぎなのかを測定するためのインジケーターで、RSIがベースになっています。
このインジケーターは次のような方に向いています。
値動きが反転する兆候を捉えたい方
RSIを使用している方
以上のような方のためにこの記事では「Turn_Area」について解説していきます。
Turn_Areaの概要
「Turn_Area」は、価格が反転する可能性のある水準を分析する目的で、Iurii Tokmanによって開発されたインジケーターです。
インジケーターを起動すると紫色のヒストグラムがサブウィンドウ上に表示され、買われ過ぎ水準が15、20、25、売られ過ぎ水準が-15、-20、-25に設定されています。
インジケーターの値がこれらの水準を超えると、価格が反転する可能性が高まっていることを示しており、一般的なRSIと同じように使用できます。
「Turn_Area」の算出方法は以下の通りです。
Turn_Area =(EMA - (50 - RSI) × 通貨ペアの小数点以下の桁数 - EMA) / 通貨ペアの小数点以下の桁数
ソースコード上では上記のようになっていますが、「EMA-(RSI部分)-EMA」の箇所に注目すると「EMA-EMA-(RSI部分)」とすることができ、EMAが打ち消されるため、実質「-(RSI部分)」で算出されていることになります。
また、「通貨ペアの小数点以下の桁数」も最終的に打ち消されるため、「Turn_Area」は同じ算出期間のRSIと全く同じように動きます。
Turn_Areaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Turn_Areaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Turn_Areaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
EMA_Period |
移動平均線の算出期間 初期値:12 指数平滑移動平均線の算出期間を設定します。 |
EMA_Method |
移動平均線の算出方法 初期値:Simple 移動平均線の種類を設定します。 |
EMA_Price |
移動平均線適用価格 初期値:Close price 移動平均線の算出に用いる価格の種類を設定します。 |
RSI_Period |
RSIの算出期間 初期値:21 RSIの算出期間を設定します。 |
PSI_Price |
RSIの適用価格 初期値:Close price RSIの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「EMA_Period」や「EMA_Method」、「EMA_Price」はパラメーターとして存在してはいるものの、先に解説した通り「Turn_Area」は、実質「-(RSI部分)」の値を表示しているため、これらのパラメーターを変更してもインジケーターの動作に変化はありません。
まとめ
「Turn_Area」の特徴やパラメーターの設定方法について解説しましたが、最後にポイントをまとめておきましょう。
EMAは無効。
通常のRSIと同じように使用できる。
「Turn_Area」は、値動きが反転する兆候を捉えたい方に向いているインジケーターです。
買われ過ぎ/売られ過ぎ水準が通常のRSIとは異なるものの、インジケーターの動きや使い方はRSIと変わらないため、普段からRSIを使用している方であれば、大きな違和感を感じずに使用できるでしょう。
RSI同様にトレンド相場では、インジケーターの値が頻繁に買われ過ぎ/売られ過ぎの水準を超えることがあるため注意が必要です。