普通のRSIと平滑化したRSIを同時に表示するMT4インジケーター「T3_RSI」
更新日時:2020年07月22日 09:30ノイズの少ないRSIを試してみたいと考えたことはないでしょうか。
「T3_RSI」は、平滑化したRSIを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ノイズの少ないRSIを探している方
平滑化によってRSIの反応速度が鈍ることを避けたい方
以上のような方のためにこの記事では、「T3_RSI」について解説します。
T3_RSIの概要
「T3_RSI」は、RSIをT3という方法で平滑化したインジケーターで、MojoFXによって開発されました。
インジケーターを起動すると、サブウィンドウ上に赤いラインで「T3_RSI」が表示され、白いラインで通常のRSIも一緒に表示されます。
「T3_RSI」の算出方法は以下の通りです。
b2=「T3_Curvature」×「T3_Curvature」
b3=b2×「T3_Curvature」
c1=-b3
c2=3×(b2+b3)
c3=-3×(2×b2+「T3_Curvature」+b3)
c4=(1+3×「T3_Curvature」+b3+3×b2)
n=1+0.5×(n-1)
w1=2 /(n + 1)
w2=1-w1
e1=w1×指数平滑移動平均の差+w2×前のe1
e2=w1×e1+w2×前のe2
e3=w1×e2+w2×前のe3
e4=w1×e3+w2×前のe4
e5=w1×e4+w2×前のe5
e6=w1×e5+w2×前のe6
T3_RSI=c1×e6+c2×e5+c3×e4+c4×e3
インジケーターの使い方は、一般的なRSIと同じでインジケーターの値が70を超えている場合は買われ過ぎ、20を下回っている場合は、売られ過ぎの状態にあることを示しています。
平滑化したRSIと通常のRSIが一緒に表示されますので、一つのインジケーターでこれらの違いを比較できます。
T3_RSIを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
T3_RSIのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
T3_RSIのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
RSI_Period |
RSI算出期間 初期値:8 RSIの算出期間を設定します。 |
T3_Period |
T3平滑化期間 初期値:8 T3移動平均の算出期間を設定します。 |
T3_Curvature |
平滑化因数 初期値:0.618 T3移動平均の感度が変化します。 |
「RSI_Period」は、RSIの算出期間を設定するための項目で、大きな値に設定すると値動きに対する反応が緩やかになり、小さな値に設定すると俊敏になります。
「T3_Period」は、RSIを平滑化する期間を設定するための項目で、大きな値に設定するほどノイズが少なく滑らかなラインが描写されます。
一方で、価格への反応が鈍くなりますので注意が必要です。
まとめ
「T3_RSI」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
通常のRSIとT3移動平均で平滑化したRSIを表示する。
通常のRSIは白いライン、「T3_RSI」は赤色のラインで表示される。
「T3_RSI」は、ノイズが少ないRSIを探している方に向いているインジケーターです。
通常、インジケーターを移動平均で平滑化する場合、強く平滑化するほどラグが発生します。
T3移動平均線は、ほかの移動平均線と比較するとラグが少ないという特徴があるため、ノイズを少なくしたいが、反応速度も犠牲にしたくないという方は試してみると良いでしょう。