高値と安値の差からボラティリティーを算出するMT4インジケーター「Volatility」
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ボラティリティーの変化を分析する方法があればと考えたことはないでしょうか。
「Volatility」は、高値と安値にもとづいて相場のボラティリティーをグラフで表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ボラティリティーの程度を確認したい方
ボラティリティーの変化を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「Volatility」について解説します。
Volatilityの概要
「Volatility」はその名の通り、マーケットのボラティリティーを表示するインジケーターで、一定期間内の最高値と最安値の差を平滑化して算出されます。
元々はKrokusによって開発されインジケーターですが、この記事で紹介する「Volatility」は、Trofimovによって改良が加えられたインジケーターです。
インジケーターを起動すると、サブウィンドウに赤いラインで、ボラティリティーが表示されます。
「Volatility」は、以下の方法でボラティリティーを算出します。
Volatility=(N期間の最高値-N期間の最安値の)/通貨ペアの小数点以下の桁数/N
ローソク足チャートのみでも、大まかなボラティリティーは把握できますが、「Volatility」を表示することで、ボラティリティーの度合いを正確に把握できるようになります。
デイトレやスキャルピングなど短期間の取引を行う際に、ボラティリティーが高くなっている時間帯を調べたい場合に活用できそうです。
「Volatility」が表示するのは、あくまでもボラティリティーで、価格が向かっている方向ではありませんので注意しましょう。
Volatilityを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Volatilityのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Volatilityのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Volatility」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定する項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
N |
最高値/最安値の検出期間 初期値:12 インジケーターの算出期間を設定します。 |
「N」は最高値と最安値を検出する期間を設定するための項目です。
大きな値に設定すると長期的なボラティリティーがインジケーターに反映されます。
反対に小さな値に設定した場合は、短期的なボラティリティーが反映されます。
まとめ
「Volatility」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
ボラティリティーをラインで表示する。
一定期間内の最高値と最安値の差を平滑化して算出される。
「Volatility」は、ボラティリティーの変化を分析したい方に向いているインジケーターです。
特定の通貨ペアのボラティリティーが、高くなる時間帯を調べる際にも活用できるでしょう。
単体でシグナルを発するタイプのインジケーターではありませんので、他のインジケーターや手法と組み合わせて使用する必要があります。