投資と投機の比率をヒストグラムとして表示するMT5インジケータ-「InvestorsVsSpeculatorsDelta」
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投資はファンダメンタルズなどの分析にもとづいて将来的に成長しそうな対象に資金を投入して利益を上げることを目的とし、投機は値動きの推移をもとに対象を売買して利益をあげることを目的としています。
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」は、投資と投機の比率を表示するインジケーターで次のような方に向いています。
投資と投機の比率を確認したい方
上記のような方のためにこの記事では、「InvestorsVsSpeculatorsDelta」について解説します。
- InvestorsVsSpeculatorsDeltaの概要
- InvestorsVsSpeculatorsDeltaを表示する方法
- InvestorsVsSpeculatorsDeltaのパラメーター解説
- まとめ
InvestorsVsSpeculatorsDeltaの概要
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」を起動すると、サブウィンドウ上にヒストグラムが表示されます。
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」は、以下の方法で算出されます。
AD method=Classical MTの場合
AD=((終値-安値)-(高値-終値))/(高値-安値)×ボリューム
AD method=Trade Stationの場合
AD=(終値-始値)/(高値-安値)×ボリューム
ボリューム>ボリュームの平均の場合
Speculators=前のSpeculators
Investors=前のInvestors+AD
ボリューム<ボリュームの平均、ボリューム=ボリュームの平均の場合
Investors=前のInvestors
Speculators=前のSpeculators+AD
Delta=Investors-Speculators
投資と投機の比率はヒストグラムとして表示され、ヒストグラムがプラス圏にある場合、投機に対して投資の比率が高いことを示し、ヒストグラムがマイナス圏にある場合は、投機の比率が投資より高いことを示しています。
インジケーターの値がプラス圏にある場合はグリーンのヒストグラム、マイナス圏で推移している場合は赤いヒストグラムで表示されます。
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」はシグナルを発し、それにもとづいて取引を行うというより、状況把握のために使用するインジケーターと言えそうです。
InvestorsVsSpeculatorsDeltaを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
InvestorsVsSpeculatorsDeltaのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
InvestorsVsSpeculatorsDeltaのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
平均期間 初期値:14 ボリューム平均の算出期間を設定します。 |
AD mode |
ADモード 初期値:MODE_CS ADの算出方法を設定します。 |
「Period」はインジケーターの算出期間を設定するための項目で、長い期間に設定するの長期的な値動きがインジケーターに反映されます。
「AD mode」はADの算出モードを設定するための項目です。
デフォルトではClassical MTに設定されていますが、Trade Stationに変更することもできます。
まとめ
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
投資と投機の比率を表示する。
ヒストグラムがプラス圏にある場合、投資の比率が高い状態。
ヒストグラムがマイナス圏にある場合、投機の比率が高い状態。
「InvestorsVsSpeculatorsDelta」は、投機と投資の比率を確認したい方に適したインジケーターです。
シグナルを発するタイプのインジケーターではないため、補助的なインジケーターと捉えた方が良いでしょう。