正規化したボリュームを表示するMT5インジケータ-「Normalized_Volume」
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平滑化したボリュームを表示してくれるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「Normalized_Volume」は、上記の機能を備えたインジケーターで次のような方に向いています。
ボリュームを考慮しながら取引している方
ノイズを取り除いたボリュームの変化を観察したい方
以上のような方のためにこの記事では、「Normalized_Volume」について解説します。
Normalized_Volumeの概要
「Normalized_Volume」を起動すると、サブウィンドウ上にヒストグラムが表示されます。
FXにおけるボリュームは株式の出来高とは異なり、取引の回数を示す値です。
取引する時間帯の影響を受けやすいデイトレードやスキャルピングなどの短期取引がメインのトレーダーの中には、ボリュームを考慮しながら取引している方もいるのではないでしょうか。
「Normalized_Volume」は、正規化したボリュームを表示するインジケーターで、以下の方法で算出されます。
Normalized_Volume=ボリューム/ボリュームの平均×100
「Normalized_Volume」の値が閾値を上回っている場合、緑のヒストグラムが表示され、閾値を下回る場合は赤いヒストグラムで表示されます。
一定以上のボリュームを視覚的に把握することができるため、特定の通貨ペアの取引が活発な時間帯を容易に確認できます。
また、正規化されているため、ボリュームのノイズに悩まされている方にとっても使いやすいインジケーターと言えるでしょう。
ただし、ボリュームをそのまま表示しているわけではないため、反応速度を重視する方には、使いづらいかもしれません。
Normalized_Volumeを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Normalized_Volumeのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Normalized_Volumeのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「Normalized_Volume」のパラメーターは、2項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
平滑化期間 初期値:14 移動平均の算出期間を設定します。 |
Threshold |
閾値 初期値:100.0 ヒストグラムの色を変更する閾値を設定します。 |
「Period」は、ボリュームを正規化する期間を設定するための項目です。
期間を長く設定すると長期的なボリュームの変化が表示され、短く設定すると短期的な変化が表示されます。
「Threshold」は、ヒストグラムの表示色を切り替える水準を設定するための項目です。
100に設定すると、「Normalized_Volume」の値が100を下回っている場合は赤色、上回っている場合は緑色で表示されます。
まとめ
「Normalized_Volume」の特徴をまとめると以下のようになります。
正規化したボリュームを表示する。
閾値を超えたヒストグラムは緑色で表示される。
閾値に達していないヒストグラムは赤色で表示される。
「Normalized_Volume」は、ボリュームを考慮しながら取引している方に向いているインジケーターです。
ボリュームの増加と価格の変化の関係を、分析したい場合などに活用できるでしょう。