値動きの方向とボリュームをローソク足で表示するMT5インジケーター「k_iupdown」
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ボリュームは取引の活況度を示しており、ボリュームが高いほど活発に取引が行われていることを示しています。
「k_iupdown」は、値動きの方向とボリュームの大きさを表示するインジケーターで、以下のような方に向いています。
取引の活況度を分析したい方
ボリュームを分析して取引している方
以上のような方のためにこの記事では、「k_iupdown」について解説していきます。
k_iupdownの概要
「k_iupdown」を起動するとサブウィンドウ上に、価格とボリュームに基づいたローソク足が表示されます。
このインジケーターは0を軸に値動きの方向を表示しており、インジケーターが0より上に表示されている場合は価格が上昇したことを示しており、反対に0より下に表示されている場合は価格が下降したことを示しています。
ローソク足の色はボリュームに応じて変化し、色が濃いほどボリュームが高いことを意味しています。
「k_iupdown」では、ボリュームの高さを4段階に分けて判定しており、以下の方法でボリュームを判定しています。
avg_vol=1.0×N期間の合計ボリューム/N
x=ティックボリューム×100/(avg_vol×「tick_volume_index」)
x値が0<25の場合、25<50の場合、50<75の場合、75以上の場合に分けて色の濃さが決定されます。
インジケーターの色が濃い箇所は、それだけ取引が活発に行われたことを示しています。
k_iupdownを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
k_iupdownのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
k_iupdownのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
comment |
Index from 1-10 to increase sensitivity. |
tick_volume_index |
ティックボリューム 初期値:7 インジケーターの感度が変化します。 |
「comment」はパラメーターではなく、「tick_volume_index」の設定方法の解説を記述しているだけなので、こちらを変更してもインジケーターの動作に影響はありません。
「tick_volume_index」は、1から10の間に設定する必要があり、設定した値に応じてインジケーターの感度が変化します。
まとめ
「k_iupdown」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
ローソク足が0より上にある場合は価格が上昇していることを示している。
ローソク足が0より下にある場合は価格が下降していることを示している。
ローソク足の色が濃いほどボリュームが高いことを示している。
「k_iupdown」は、価格が動いた方向とボリュームの高さを表示することから、値動きの方向と取引の活況度を併せて分析したい方に、向いているインジケーターです。
MT5に標準でインストールされている「Volume」を表示してローソク足を観察することで、同じような分析を行うことはできますが、「tick_volume_index」の方が状況を視覚的に理解しやすいのではないでしょうか。