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算出期間の異なる2つのATRを表示するMT5インジケータ-「ATR Dual」

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ATR_Dualスクリーンショット

直近のボラティリティと長期的なボラティリティを比較できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。

「ATR_Dual」は、ATRをベースにしたインジケーターで次のような方に向いています。

  1. ボラティリティを分析したい方

  2. ATRをよく使用する方

この記事では、「ATR_Dual」について解説します。

  1. ATR_Dualの概要
  2. ATR_Dualを表示する方法
  3. ATR_Dualのパラメーター解説
  4. まとめ

ATR_Dualの概要

ATRはTR(True Range)と呼ばれる直近のローソク足の高値・安値・前のローソク足の終値の差を比較し、その差が最も大きい値を用いて算出されるインジケーターで、相場のボラティリティーを測定するために使用されます。

「ATR Dual」は算出期間の異なる2つのATRを算出し、直近のボラティリティーを長期的なボラティリティーと比較するためのインジケーターです。

「ATR Dual」はMasterとSlaveという2つのATRをサブウィンドウ上に表示し、ATR Masterは水色の破線、ATR Slaveはオレンジのヒストグラムで表示されます。

インジケーターの開発者による解説では、Slaveのヒストグラムの値がMasterのラインに近づいた場合、直近のボラティリティーはMasterで算出されたボラティリティーと大きく異なっていることを示しているとのことです。

通常のATRと同様に、パラメーターの値の増減を観察しながらトレンドが存在しているかどうかを分析しつつ、直近の値動きの勢いも分析するのに向いているインジケーターなのではないでしょうか。

ATR_Dualを表示する方法

まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。

ATR_Dualのダウンロード先は以下となります。

※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。

ATR_Dual

MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。

MT5でインジケーターを追加(インストール)して使用する方法

ATR_Dualのパラメーター解説

ATR_Dualパラメーター画像

インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。

「ATR_Dual」は、2種類のATRの算出期間を設定するための項目で構成されています。

入力項目 入力内容

ATR "Master" averaging period

Masterの期間

初期値:14

Master ATRの算出期間を設定します。

ATR "Slave" averaging period

Slaveの期間

初期値:1

Slave ATRの算出期間を設定します。

「ATR "Master" averaging period」はMaster、「ATR "Slave" averaging period」はSlave ATRの算出期間を設定するための項目です。

期間を長く設定した場合は長期的なボラティリティが反映されます。

反対に短く設定した場合は短期的なボラティリティを表示します。

まとめ

「ATR_Dual」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。

  1. 2種類のATRを表示する。

  2. TR Masterは水色の破線、ATR Slaveはオレンジのヒストグラムで表示される。

  3. Slaveの値がMasterのラインに近づいた場合、直近のボラティリティがMasterと大きく異なっている状態。

「ATR_Dual」は、直近のボラティリティが長期的なボラティリティと比較してどのように変化したのか確認したい方に適したインジケーターです。

エントリーのタイミングや水準を分析できるインジケーターではないため、他のインジケーターと組み合わせて使用することで効果を発揮するインジケーターと言えるでしょう。