3本のラインでトレンドの方向を表示するMT5インジケータ-「TIA」
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トレンドの有無を分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「TIA」は、DMI・ADXに似たインジケーターで次のような方に向いています。
トレンドの有無を分析したい方
トレンドの方向を分析したい方
上記のような方のためにこの記事では、「TIA」について解説します。
TIAの概要
DMIはTRUE RANGEという前の終値と現在の高値・安値を比較した値を基に、+DIと-DIという2本のラインで構成されるインジケーターです。
また、ADXは+DIと-DIの差の絶対値を+DIと-DIの合計で割った値の移動平均で、トレンドの強さを測る際に用いられます。
一方、「TIA」は、UPとDown、Differenceという3本のラインで構成されるトレンド系のインジケーターです。
「TIA」は、以下の方法で算出されます。
現在の終値が前の終値より高かった場合
Up=前のUpの値+1、Down=0
現在の終値が前の終値より低かった場合
Up=0、Down=前のDownの値+1
UpとDonwの移動平均がインジケーターとして表示されます。
Difference=Upの移動平均-Downの移動平均
使い方もDMIに似ており、UpラインがDownラインより高い水準で推移している場合は、相場が上昇トレンドにある可能性を示しています。
反対に、DonwラインがUpラインより高い水準で推移している場合は、相場が下降トレンドのシグナルです。
DifferenceについてはADXのようにトレンドの強さを測るというより、相場の向かっている方向を示すための指標です。
DMIと比較すると、少しノイズが多いように感じますが、使いにくいという程ではないので、DMIが自身に合わないと感じている方は、試してみると良いでしょう。
TIAを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TIAのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TIAのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「TIA」のパラメーターは、移動平均の算出期間と移動平均の種類を設定するための項目で構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
移動平均の期間 初期値:14 移動平均線の算出期間を設定します。 |
Method |
平滑化方法 初期値:MODE_SMA 移動平均の種類を設定します。 |
「Period」は、移動平均の算出期間を設定するための項目です。
短い期間に設定すると短期的な値動きがインジケータに反映され、価格に対する反応が俊敏になります。
反対に長い期間に設定すると、長期的な値動きが反映され、反応が緩やかになります。
「Method」は移動平均の種類を設定するための項目です。
デフォルトの状態では単純移動平均が選択されていますが、指数平滑移動平均や平滑化移動平均、加重移動平均を選択することもできます。
まとめ
「TIA」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
上昇した終値の移動平均と下降した終値の移動平均をもとに算出される。
UpラインがDownラインより高い水準で推移している場合は、上昇トレンドが発生している可能性を示唆。
DonwラインがUpラインより高い水準で推移している場合は、下降トレンドが発生している可能性を示唆。
「TIA」は、トレンドの有無と方向を分析したい方に向いているインジケーターです。
トレンドフォロー系の手法を使用している方であれば、活用できる場面があるのではないでしょうか。