ストキャスティクス・平均足・TDIのシグナルを基に買い/売りを記号で表示するMT5インジケーター「TMS_Arrows」
更新日時:2021年02月20日 19:21
表示しているインジケーターの数が多くなり、チャートが見づらくなってしまった経験はないでしょうか。
「TMS_Arrows」は、次のような方に向いているインジケーターです。
チャートに表示するインジケーターの数を少なくしたい方
トレンドを捉えたい方
複数のインジケーターを組み合わせて使用している方
この記事では、「TMS_Arrows」について詳しく解説します。
TMS_Arrowsの概要
それぞれのインジケーターには長所と欠点があり、その欠点を補うためにテクニカル分析では複数のインジケーターを併用しているケースが多く見られます。
MT5インジケータ-の中には複数のインジケーターを一つにまとめてシグナルだけを表示するものがあります。
「TMS_Arrows」も平均足、ストキャスティクス、TDI(Traders Dynamic index)と言った3つのインジケーターを一つにまとめたものです。
各インジケーターから発せられるシグナルを基に、買い/売りを記号で表示します。
初期設定では買いを示すシグナルはグリーンのドットで表示され、反対に売りを示すシグナルは赤いドットで表示されます。
グリーンのドットが表示される条件は、 TDIがシグナルラインを下から上に抜け、ストキャスティクスが上向きで、強気の平均足が1番目か2番目に現れた場合です。
一方、赤いドットが表示される条件は、TDIがシグナルラインを上から下に抜け、ストキャスティクスが下向きで、弱気の平均足が一番目か二番目に表示された場合です。
持ち合い相場ではダマしのシグナルが多いため、動意の薄い場面での使用は控えた方が良いでしょう。
トレンド相場でもトレンドの方向に逆らったシグナルが出るため、トレンドの方向を見極めるためのインジケーターと組み合わせて使用した方が良いかもしれません。
TMS_Arrowsを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
TMS_Arrowsのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
TMS_Arrowsのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
TDI RSI period |
TDI RSIの期間 初期値:13 RSIの算出期間を設定します。 |
TDI RSI applied price |
TDI RSIの適用価格 初期値:Close price RSIの算出に用いる価格を設定します。 |
TDI Volatility band period |
TDIのボラティリティバンドの算出期間 初期値:34 ボラティリティバンドの期間を設定します。 |
TDI RSI smoothing period |
TDI RSIの平滑化期間 初期値:2 RSIの平滑化期間を設定します。 |
TDI RSI smoothing method |
TDI RSIの平滑化方法 初期値:Simple RSIと平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
TDI Signal smoothing period |
TDIシグナルラインの期間 初期値:7 シグナルラインの平滑が期間を設定します。 |
TDI Signal smoothing method |
TDIシグナルラインの平滑化方法 初期値:Simple シグナルラインの平滑化に用いる移動平均の種類を設定します。 |
Signal point anchor |
表示位置 初期値:High/Low シグナルの表示位置を設定します。 |
「TDI RSI smoothing period」は、RSIの平滑化期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほど平滑化の度合いが強くなり、ノイズも少なくなります。
「TDI RSI smoothing method」は、RSIを平滑化する移動平均の種類を設定するための項目です。
SMA、EMA、SMMA、LWMAの4種類から選択します。
まとめ
「TMS_Arrows」の特徴をまとめると以下のようになります。
平均足、ストキャスティクス、TDIのシグナルだけを表示する。
買いシグナルは緑色のドット、売りシグナルは赤色のドットで表示される。
「TMS_Arrows」は、複数のインジケーターのシグナルにもとづいて取引をしたい方に向いているインジケーターです。
トレンドを捉えたい方は一度試してみると良いでしょう。
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