トランプ大統領、パリ協定離脱を決断か?
更新日時:
5月31日の為替市場は、ドル安となりました。
昨日発表されたアメリカの経済指標は強弱入り混じる内容で、それほど材料視されたという事ではないと思いますが、アメリカの政治情勢の悪化の方を材料視してのドル安と言う事であろうかと思われます。
また、一部報道では、トランプ大統領は地球温暖化の国際的な枠組みであるパリ協定から離脱する事を決めたとの報道もあります。
米国は温暖化ガス排出量が中国に次いで世界第2位であるため、米国の離脱はパリ協定での温暖化ガス削減の取り組みに甚大な影響を及ぼすことになると思われますが、パリ協定に参加していないのはシリア、ニカラグアだけであり、もし、離脱する事になれば自分勝手感は否めず、同盟国との関係性に影響を及ぼす可能性もあります。
ドル/円
上の画像はドル/円1時間足チャートです。
【ドル/円の値動き】
始値:110.822
高値:111.219
安値:110.475
終値:110.762
-6.0pips(高値から安値:74.4pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
109.623~110.581
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯
110.318
青の点線のライン
中期トレンドの安値
110.676~111.104
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
110.809~111.114
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
110.896~111.561
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
111.176~111.377
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
111.960~112.229
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
112.034
ピンクの点線
中期トレンドの高値
5月31日のドル円相場は、寄り付き~東京時間お昼にかけて上昇、一時『111.219』を付ける場面もありましたが、東京時間お昼以降は一転して反落、引けにかけて少し戻して寄り付きとほぼ変わらないレベルで引けています。
中期トレンドは高値を切り下げている状態にあり、中期下落トレンドが継続していく為には、『110.318』を破る必要性があります。
ここ1週間ほどの値動きは、『110.318~112.034』の中期トレンド(オレンジで描いた波)の方波の中での値動きが継続しているという状況にあります。
以前の記事で解説したように『EP1』もしくは『EP2』で戻り売りをして、どこで売り乗せるか?と言う状況にありますが、短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)の形状として、分かり易く気持ちいい感じの下げ方ではない為、売り乗せるタイミングを逸してしまったというトレーダーさんも多いのではないかと思います。
短期トレンドの波が折り返したのはチャート画像白い楕円の部分であり、この時点以降、中期トレンド・短期トレンド共に下方向のバイアスが掛かっている状態になったと言える訳ですが、極論すればこの時点以降に形成された抵抗帯で逆張りのショートをし続ければ、どこで利食うかという問題はあるにせよ、ある程度の含み益が乗る瞬間はあったという事は言え、負けるか短期トレンドが折り返すまでそれを繰り返すという事であってもそれはそれで良いという事も出来ます。
トレードというモノは、中期トレンドと短期トレンドの方向性を把握出来てさえいれば、エントリータイミングは適当でも勝ってしまうモノであり、エントリータイミングをはかる技術=取引手法を磨く事にそれほど意味はないという事が分かると思います。
詰まる所、中期トレンドと短期トレンドの方向性が合致したタイミングで仕掛け、短期トレンドが折り返すまで、下落トレンドであれば抵抗帯で売り、支持帯で利食うという事で良いという事であり、それを繰り返せば自然と勝ちが積み重なるものと言えます。
イマイチ勝ちが積み重ならないというトレーダーさんは、とにかく大小2つの波を把握するという事を心掛けて、大小2つの波の方向性が合致したタイミングで仕掛け、その形が崩れるまで波の方向が下方向であれば売り続けるという事を心掛けると良いのではないかと思います。
ユーロ/円
上の画像はユーロ/円1時間足チャートです。
【ユーロ/円の値動き】
始値:123.918
高値:124.536
安値:123.718
終値:124.535
+61.7pips(高値から安値:100.1pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
122.250~122.565
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
122.668
青の点線
中期トレンドの安値
123.258
青の点線のライン
中期トレンドの安値
123.760~124.230
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
124.209~124.557
ピンクの点線のボックス
短期下落トレンドの抵抗帯
124.255~124.861
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
124.615~125.142
緑の点線のボックス
短期上昇トレンドの旧支持帯。サポレジ転換の可能性アリ。
125.729
ピンクの点線
中期トレンドの高値
5月31日のユーロ円相場は、寄り付き~欧州時間序盤まで揉み合いの状況でしたが、欧州時間中盤~引けにかけて反発、124代ミドルで引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値を切り上げているものの高値を切り上げ切れず、ダブルトップになる可能性もあるかな?という状況にあり、かといって中期トレンドのラス押し安値を崩してるわけでもないという中途半端な状態にあります。
短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)は、高値安値切り下げのダウ理論的に言う下落トレンドの形状にありましたが、昨日の値動きの中で、『123.760~124.230』に支持帯を形成、『124.209~124.557』 VS 『123.760~124.230』と言う構図となりました。
昨日の値動きの中では、この攻防に決着はつかなかったのですが、本日寄り付きからの値動きで『124.209~124.557』を上方にブレイクしています。
これがダマシとなるか?このまま上昇して行くか?は、現段階では何とも言えませんが、最低限ショートのポジションを持っている人はエグジットしておく必要性があるという事は言えます。
ユーロ/ドル
上の画像はユーロ/ドル1時間足チャートです。
【ユーロ/ドルの値動き】
始値:1.11853
高値:1.12516
安値:1.11638
終値:1.12425
+57.2pips(高値から安値:87.8pips)
サポートライン・レジスタンスラインとして注目されてきそうなプライスとしては、以下のプライスが考えられます。
1.10846~1.11122
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.10885~1.11639
青の実線のボックス
中期上昇トレンドの支持帯。
1.11080~1.11291
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11153
青の点線のライン
中期トレンドの安値
1.11628~1.11863
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.11671~1.11899
青の点線のボックス
短期上昇トレンドの支持帯。
1.11877~1.12232
緑の点線のボックス
短期下落トレンドの旧抵抗帯。サポレジ転換の可能性アリ。
1.12576
ピンクの点線
中期トレンドの高値
5月31日のユーロドル相場は、欧州時間OP前後から反発、1.12代を回復して引けています。
中期トレンド(オレンジのラインで描いた波)は、安値を切り上げている状態にあり、中期上昇トレンドが継続していく為には、『1.12576』を上抜けて行く必要性があります。
短期トレンド(ブルーのラインで描いた波)は、高値安値切り下げのダウ理論的に言う下落トレンドの形状にありましたが、昨日の値動きの中で『1.11671~1.11899』の支持帯を形成、同時に短期下落トレンドのラス戻り高値を含む抵抗帯『1.11628~1.11863』を上方にブレイク、短期下落トレンドを崩しています。
チャート画像白い楕円の部分の値動きによって、短期トレンドが上昇トレンドに切り替わり、直近の短期下落トレンドのラス戻り高値を崩し、中期トレンドと短期トレンドの方向性が合致するという買う為の条件3つを満たしたわけですが、破った際の上昇の勢いが強すぎて、飛び乗りで入らないと買い遅れてしまう感じであったかと思います。
私のようにプルバックを待って入りたい人は、プルバックが入らなかった為に買えなかったという事になってしまったかと思われますが、プルバックが入らなかった時は仕方ないとして諦めて、次のタイミングを待って入り直すという事で良いかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対外中長期債)
08:50 【日本】 前週分対外対内証券売買契約等の状況(対内株式)
08:50 【日本】 1-3月期四半期法人企業統計調査・ソフトウェア含む全産業設備投資額(前年同期比)
10:30 【オーストラリア】 4月小売売上高(前月比)
10:45 【中国】 5月Caixin製造業購買担当者景気指数(PMI)
14:45 【スイス】 1-3月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
15:00 【英国】 5月ネーションワイド住宅価格(前月比)
16:15 【スイス】 4月実質小売売上高(前年同月比)
16:30 【スイス】 5月SVME購買部協会景気指数
17:00 【ユーロ】 5月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
17:30 【英国】 5月製造業購買担当者景気指数(PMI)
20:30 【米国】 5月チャレンジャー人員削減数(前年比)
21:15 【米国】 5月ADP雇用統計(前月比)
21:30 【米国】 1-3月期四半期非農業部門労働生産性・改定値(前期比)
21:30 【米国】 前週分新規失業保険申請件数
23:00 【米国】 4月建設支出(前月比)
23:00 【米国】 5月ISM製造業景況指数