FXで何やっても勝てなくて、やったコト

Twitterで見掛けた人に押しかけFXコーチ

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本日はいつもとは趣向を変えて、ある方の取ったポジションを軸にドル円の相場解説をして行こうと思います。

私はTwitterを利用しているのですが、昨日の夕方、Twitterを見ていると『108.70』で買うというツィートを発見しました。

私の中では意外な所で入るなぁと思ったので、返信をしみた所、とても気さくな方で少しお話をする事が出来ました。

お相手様に『今日の動画でこのポジションについて取り上げても良いでしょうか?』とお聞きした所、ご快諾を頂いたので今日はそのお話をして行こうと思います。

Twitterスクリーンショット

中毒さんが入ったエントリーしたポイントはチャートのどこに当たるか?

以下の画像はドル円の1時間足チャートとなります。オレンジのラインは中毒さんがロングのエントリーを行った『108.700』となります。

ドル円1時間足チャート20210311

まず、昨日時点で私がチャートをどう見ていたかをかいつまんで申し上げると・・・

  1. 日足の直近のトレンドは上昇トレンド

  2. チャート画像の赤の網掛けのエリアは売りで参戦してくる人がが出てくる可能性がある

  3. チャート画像の青の網掛けのエリアは買いで参戦してくる人が出てくる可能性がある

興味のある方は昨日の記事をご参考下さい。

参考:ドル円は109円台にチャレンジも定着できず

端的に申し上げると売り勢力が存在していそうな赤の網掛けのゾーンと買い勢力が存在していそうな青の網掛けのゾーンに挟まれたレンジ(白の線で囲った部分)の真ん中やや上で買ったという事になります。

中毒さんのエントリーの問題点

中毒さんは赤の円尾部分でロングのエントリーを行い、緑の円の部分で損切りをした・・・という事になります(多分)が、中毒さんのエントリーの何が問題であったか?を考えて行きましょう。

問題点1:位置が中途半端でリスクリワードが取れてない

中毒さんがエントリーした『108.700』の直上には『108.869』というレジスタンスラインが存在しています。

昨日の動画でお話したのですが、『108.869』は1時間足の直近の下落トレンドのラス戻り高値であり、ここを上抜けれてしまうと下落トレンドの形状が変わってしまうという事から、売り方にとっては需要なラインでした。

よって、同ラインでは2度押し戻されているという事を鑑みても、このラインから売りを仕掛けてくる人がいそうという予測をする事は出来ます。

逆に買ってくる人はどこに存在しているのか?というとチャート画像の青の網掛けの部分、その上という事になると直近安値『108.429』付近という事になります。

買いを仕掛けるのであれば、出来るだけサポートラインに引き付けたい所・・・という事になるわけですが、中毒さんがエントリーした『108.700』は売ってくる人がいそうな『108.869』までの距離よりも買ってくる人がいそうな『108.429』までの距離が長くリスクリワードが取れていないという事になろうかと思われます。

問題点2:波に乗れていない

中毒さんがロングのエントリ-をした段階では、直近の1時間足の波の形状は下落トレンドの形状を崩しておらず、上を見ている人が少なかった・・・という事は言えようかと思います。

日足レベルの波は上向きなので、そういう観点からの上目線は別にいいと思うのですが、日足の波が上向きだからどこで買っても勝つというわけではないし、同じ『108.700』で買ってもタイミングが良ければ勝つこともあるわけなので、波の形をもう少しよく観察して入るタイミングを計るべきだったように思います。

このような事が起こる理由

このような位置でエントリーしてしまう理由は何か?というと、環境認識が出来てない・・・という事に尽きると思います。

中毒さんが日々、どういったルーティーンで相場に臨んでいるかは分かりませんが、買い方・売り方双方がどういうタイミングでアクションを起こしてくるか?という想定が出来ていれば、『108.700』で買うという事にはならないと思うのですが、環境認識は日々の積み重ねの部分が大きいし、メンドクサイものでもあります。

しかし、ここを怠ってしまうと勝つことは出来ない・・・という事にもなります。毎日コツコツ・・・相場観をアップデートして臨みましょう。