通常よりも反応が素早い最適化されたストキャスティクスを表示するMT4インジケーター『Adaptative Stochastic v4』
更新日時:2019年12月31日 3:19
ストキャスティクスはテクニカル分析においてよく使用されるインジケーターですが、相場の状況によっては算出期間を調整する必要があります。
「Adaptative_Stochastic_v4」は、2つのATRを用いて算出した適応因数という値をもとに、算出期間を相場に合わせて自動的に調整するストキャスティクスを表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
ストキャスティクスをよく使用する方
ボラティリティの変化が激しい相場で取引している方
ストキャスティクスの設定に慣れていない方
パラメーターの調整が苦手な方
そういった方のためにこの記事では、「Adaptative_Stochastic_v4」について解説していきます。
Adaptative_Stochastic_v4の概要
「Adaptative Stochastic v4」は、Adaptive Stochastic Oscillator(ASO)というテクニカル指標を表示するMT4用のインジケーターで、Adaptive Stochastic Oscillator(ASO)は、1992年12月にSTOCKS&COMMODITIES誌の記事「Stochastic RSI And Dynamic Momentum Index」でTushar Chandeによって初めて掲載されたテクニカル指標です。
ASOはストキャスティクスを最適化することを目的としたテクニカル指標で、現在のボラティリティを考慮に入れることで、価格が早く変動するときは反応が敏感になり、価格の変動が遅いときは反応も鈍感になります。
通常のストキャスティクスを最適化したストキャスティクスということで、通常に比べ反応速度が高くなっているように見えます。ただ、その分ダマしのシグナルも増えているようなので注意が必要です。
エントリーライン、エグジットライン、ゼロラインが自動で表示されるため、ストキャスティクスを使ったトレードをしている人にとっては便利かもしれません。
Adaptative_Stochastic_v4を表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Adaptative_Stochastic_v4のダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT4のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Adaptative_Stochastic_v4のパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
base_periods |
期間 初期値:10 インジケーターの反応速度が変化します。 |
fast_ATR |
短期ATR 初期値:7 インジケーターの感度が変化します。 |
slow_ATR |
長期ATR 初期値:49 インジケーターの感度が変化します。 |
quadratic |
二乗因数 初期値:ture falseに設定すると適応因数を二乗せずにインジケーターを算出します。 |
over_bs_level |
行き過ぎのレベル(赤線) 初期値:90 買われ過ぎ/売られ過ぎ水準を設定します。 |
entry_level |
エントリーレベル(青線) 初期値:75 エントリー水準を設定します。 |
maxbars |
バーカウント 初期値:500 インジケーターを表示する期間を設定します。 |
step |
ステップ 初期値:2 インジケーターを算出するステップを設定します。 |
「quadratic」は、ATRをもとにした適応因数を用いて「Adaptative_Stochastic_v4」の算出期間を最適化させるかどうかを設定するためのパラメーターで、「false」に設定するとインジケーターの最適化が実行されなくなります。
まとめ
「Adaptative_Stochastic_v4」について解説してきましたが、要点をまとめると以下のようになります。
相場のボラティリティに合わせてストキャスティクスの反応速度が変化する。
ゼロラインやエントリーラインが自動で表示される。
反応が速い分、通常のストキャスティクスよりダマしのシグナルが多い。
「Adaptative_Stochastic_v4」は、ボラティリティの変化が激しい相場でストキャスティクスを使用している方に向いているインジケーターです。
また、算出期間が自動的に調整されるため、ストキャスティクスのパラメーターの調整に慣れていないという方は、一度、試してみても良いのではないでしょうか。
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