2本のラインでトレンドの方向と転換を表示するMT5インジケーター「fishertransform」
更新日時:2022年07月12日 05:48一定期間中の高値や安値をもとに、トレンドの方向や転換を分析できないだろうかと考えたことはないでしょうか。
「fishertransform」は、2本のラインで構成されたオシレーターで次のような方に向いています。
トレンドの方向や転換を分析したい方
ストキャスティクスをよく使用する方
上記のような方のためにこの記事では、「fishertransform」について解説します。
fishertransformの概要
「fishertransform」は、正規化した価格にフィッシャー変換を適用して算出されます。
赤色のラインはフィッシャーライン、青色のラインはトリガーラインと呼ばれています。
フィッシャーラインがトリガーラインを下から上に抜いた場合は、上昇トレンドが発生した可能性を示唆するシグナルです。
上記と反対のシグナルが発生した場合は、下降トレンドが発生した可能性があります。
fishertransformを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
fishertransformのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順の説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
fishertransformのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Indicator period |
算出期間 初期値:10 最高値・最安値を検出する期間を設定します。 |
Horizontal shift of the indicator in bars |
水平方向へのシフト 初期値:0 水平方向のオフセットを設定します。 |
「Indicator period」は、「fishertransform」の算出期間を設定するための項目です。
「fishertransform」の算出に用いる最高値と最安値を検出する期間を設定します。
インジケーターの開発者は10を推奨しているので、初めは初期設定のままで使用するとよいでしょう。
「Horizontal shift of the indicator in bars」は、水平方向のオフセットを設定するための項目です。
正の値を入力するとラインが右側に移動し、負の値を入力すると左側に移動します。
まとめ
「fishertransform」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
フィッシャー変換を用いてトレンドの方向と転換を分析
一定期間中の最高値・最安値にもとづいて算出される
フィッシャーラインがトリガーラインを下から上に抜いた場合は上昇トレンドに転換した可能性を示唆
フィッシャーラインがトリガーラインを上から下に抜いた場合は下降トレンドに転換した可能性を示唆
「fishertransform」は、トレンドの転換を捉えて取引したい方に向いているインジケーターです。
ストキャスティクスと使い方が似ているので、扱いで戸惑うことは少ないでしょう。