2つの移動平均の差の振り幅を表示するMT5インジケータ-「WILL_VAL」
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トレンドの転換を分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「WILL_VAL」は、移動平均線をベースにしたインジケーターで次のような方に向いています。
トレンドの転換を分析したい方
トレンドをとらえたい方
この記事では「WILL_VAL」について解説します。
WILL_VALの概要
「WILL_VAL」は、2種類の移動平均の差が、一定期間中のレンジ内でのどの水準にあるのかを算出し、売られ過ぎ/買われ過ぎを判断するインジケーターです。
「WILL_VAL」は、以下の方法で算出されます。
WV=100×((直近の第1移動平均-直近の第2移動平均)-n期間中の最小値)/(n期間中の最大値-n期間中の最小値)
第1移動平均線と第2移動平均線は、共に終値をもとにした指数平滑移動平均線で、計算に用いられている最大値と最小値は2つの移動平均線の差の最大値と最小値ことです。
このインジケーターを使用する上で注意すべき点は、初回起動時にはインジケーターが表示されない為、一旦チャートの時間枠を切り替えて、再度分析したい時間枠のローソク足に切り替える必要がある点です。
インジケーターの見方は一般的なオシレーターと同じで、WILL_VALが75以上で買われ過ぎの可能性を示し、WILL_VALが25以下の時、売られ過ぎの可能性を示しています。
レンジ相場では概ね機能しているようですが、トレンド相場では、ダマしのシグナルが多くなる傾向にあるようです。
またトレンド終了直後もしばらくトレンドの影響を受ける為かダマしが多くなるため注意が必要です。
WILL_VALを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
WILL_VALのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
WILL_VALのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Instrument |
通貨ペア名 初期値:EURJPY 対象となる通貨ペア名を入力します。 |
First EMA period |
第1移動平均 初期値:22 第1移動平均線の算出期間を設定します。 |
Second EMA period |
第2移動平均 初期値:2 第2移動平均線の算出期間を設定します。 |
Period |
計算期間 初期値:365 WILL_VALの算出期間を設定します。 |
Overbought |
買われ過ぎ水準 初期値:75.0 買われ過ぎと判断する水準を設定します。 |
Oversold |
売られ過ぎ水準 初期値:25.0 売られ過ぎと判断する水準を設定します。 |
「Instrument」は、インジケーターを適用する通貨ペアを設定するための項目です。
通常は、チャートに表示中の通貨ペアが入力されていますが、任意の通貨ペアに変更することもできます。
「First EMA period」「Second EMA period」は、移動平均線の算出期間を設定するための項目です。
設定した算出期間に応じて「Second EMA period」の反応速度が変化します。
「Overbought」「Oversold」は、買われ過ぎ水準と売られ過ぎ水準を設定するための項目です。
ダマしのシグナルが頻発する場合は、広げた方が良いでしょう。
まとめ
「WILL_VAL」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
2種類の移動平均の差が、一定期間中のレンジ内でどの水準にあるのかを算出する。
75を超えている場合は買われ過ぎの状態にあり、相場が下落する可能性を示している。
25を下回っている場合は売られ過ぎの状態にあり、相場が上昇する可能性を示している。
「WILL_VAL」は、トレンドが反転する可能性を分析したい方に向いているインジケーターです。
実際の取引で使用する前にどの程度の精度で、反転を検出できるのか十分にテストした上で使用することをおすすめします。