価格の上昇幅と下降幅の比率とボリュームをもとにトレンドの反転を分析するMT5インジケーターを表示する「mfi」
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ボリュームを考慮して、相場の転換を分析できるインジケーターがあればと考えたことはないでしょうか。
「mfi」は、上記の機能を備えたインジケーターで、次のような方に向いています。
相場の転換を捉えたい方
RSIをよく使用する方
ボリュームを考慮して相場の転換を分析したい方
以上のような方のためにこの記事では、「mfi」について解説します。
mfiの概要
「mfi」はRSIと似たインジケーターで、起動すると青色のラインがサブウィンドウに表示されます。
RSIは価格の上昇幅の平均と下降幅の平均をもとに、買われ過ぎや売られ過ぎを分析するためのオシレーターです。
MFI(Money Flow Index)はRSIと解釈が似ていますが、MFIでは上昇や下降の値幅だけではなくボリュームも考慮されている点がRSIとは異なっています。
「mfi」はこのMFIを表示するためのインジケーターで、以下の方法により算出されます。
MF=(高値+安値+終値)/3×ボリューム
MR=算出期間中のプラスのMFの合計/算出期間中のマイナスのMFの合計
mfi=100-(100/(1+MR))
「mfi」の値が80を超えた場合は現在の価格が天井に達し、買われ過ぎの状態にある可能性を示唆しており、反対に20を下回った場合は現在の価格が底に達し、売られ過ぎの状態にある可能性を示唆しています。
「mfi」で重要なのはインジケーターの値が閾値に到達することよりも、価格とインジケーターの動きが乖離することで、開発者によるとダイバージェンスが発生するとトレンド転換の可能性が高くなるとのことです。
mfiを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
mfiのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
mfiのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「mfi」のパラメーターは、インジケーターの算出期間を設定するための項目と、ボリュームの種類を設定するための項目のみで構成されています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
期間 初期値:14 MFIの算出期間を設定します。 |
Volumes |
ボリューム 初期値:TICK ボリュームの種類を設定します。 |
「Period」は、MFIの算出期間を設定するための項目で、値に応じてインジケーターの速度が変化します。
「Volumes」は、MFIの算出に用いるボリュームの種類を設定するための項目で、ティックボリューム以外にリアルボリュームに設定することも可能です。
まとめ
「mfi」を使用する上でのポイントをまとめると以下のようになります。
インジケーターの値が80を超えている場合は買われ過ぎの状態。
インジケーターの値が20を下回っている場合は売られ過ぎの状態。
ダイバージェンスが発生するとトレンド転換の可能性が高くなる。
「mfi」は、トレンドの転換を捉えたい方に向いているインジケーターです。
先述の通り、閾値への到達よりもダイバージェンスが発生した場合の方が、トレンドが転換する可能性が高いとのことなので、ダイバージェンスをシグナルとして使用した方が良いでしょう。
インジケーターの見方はRSIに似ており、RSIを使ったことのある方であれば使い方に戸惑うことも少ないかと思いますので、相場の反転を分析できるボリュームを考慮したオシレーターを、試してみたいという方には良いインジケーターなのではないでしょうか。