買い手と売り手の強さを表示するMT5インジケーター「w_ad」
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買い手と売り手の内、どちらが現在の相場を動かしているのだろうかと、考えたことはないでしょうか。
「w_ad」は、買い手と売り手の力関係を表示するインジケーターで、次のような方に向いています。
買い手と売り手の内、どちらの力が強いのか調べたい方
相場の転換を捉えたい方
この記事ではそういった方のために、「w_ad」の使い方について解説していきます。
w_adの概要
「w_ad」は、Williams' Accumulation/Distribution (W_A/D)というオシレーターを表示するためのインジケーターで、終値と高値/安値との差をもとに算出され、買い手が強い場合には値が増加し、売り手が強い場合には値が減少します。
「w_ad」の算出方法は以下の通りです。
直近の高値か1つ前の終値の内、高い方の値をTRHとする。
直近の安値か1つ前の終値の内、低い方の値をTRLとする。
現在の終値が1つ前の終値よりも高い場合は、CurА/D = 終値 - TRL
現在の終値が1つ前の終値よりも低い場合は、CurА/D = 終値 - TRH
現在の終値と1つ前の終値が等しい場合は、CurА/D = 0
w_ad = CurА/D + 1つ前のW_A/D
「w_ad」は、基本的に価格と同じように動きますが、価格と「w_ad」の動きに乖離が見られた場合は、それがエントリーのシグナルです。
価格が新しい高値をつけたものの、「w_ad」が新しい高値をつけなかった場合、価格がその後、下降する可能性を示唆しており、売りのシグナルになります。
反対に、価格が新しい安値をつけたものの、「w_ad」が新しい安値をつけなかった場合、価格がその後、上昇する可能性を示唆しており、買いのシグナルです。
つまり、ダイバージェンスの発生が「w_ad」のエントリーシグナルということになります。
w_adを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
w_adのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
w_adのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「w_ad」にトレーダーが変更可能なパラメーター項目はありません。
入力項目 | 入力内容 |
なし |
トレーダーが変更可能なパラメーターはありません。 |
調整可能なパラメーターはありませんが、インジケーターのラインが見にくい場合は、「チャート上で右クリック」→「インジケーターリスト」→「w_ad」→「カラー」からラインの色を変更しましょう。
まとめ
「w_ad」を使用する際のポイントを以下にまとめておきます。
買い手が強い場合は値が増加し、売り手が強い場合は値が減少する。
価格が新しい高値を付けたのにも関わらず、インジケーターが高値を更新しなかった場合は売りのシグナル。
価格が新しい安値をつけたのにも関わらず、インジケーターが安値を更新しなかった場合は買いシグナル。
「w_ad」は、値動きの反転を捉えてトレードしたい方に、向いているインジケーターです。
レンジ相場では、ダマしのシグナルが多くなりますので、使用する際は注意しましょう。