現在のレートが買われ過ぎ・売られ過ぎなのかを表示するMT5インジケーター「ウィリアムズ%R」
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過去のレンジと比べて、現在の価格がどの程度の水準にあるのかを、分析できればと考えたことはないでしょうか。
「ウィリアムズ%R」は、指定した期間内の最高値から最安値までの値幅と、直近の終値を比較するインジケーターで、次のような方に向いています。
過去のレンジに対して現在の価格がどの程度の水準にあるのかを分析したい方
値動きの反転を捉えたい方
上記のような方のためにこの記事では、「ウィリアムズ%R」について解説します。
ウィリアムズ%Rの概要
「ウィリアムズ%R」は、最高値から最安値までの値幅を100%とし、直近の終値がその内の何%の水準にあるのかを算出するインジケーターです。
「ウィリアムズ%R」の算出方法は以下の通りです。
Wm%R=(n期間中の最高値―直近の終値)/(n期間中の最高値―n期間中の最安値)×100
インジケーターが80%を超えると買いが優勢であるものの、買われ過ぎである可能性を示唆しています。
反対に、20%を下回ると売りが優勢な状態であるものの、売られ過ぎである可能性を示しています。
「ウィリアムズ%R」は、オシレーターの中でもノイズが多い部類に入るため、使用する際は注意が必要です。
特にトレンド相場ではダマしのシグナルを頻繁に発する可能性がある為、トレンド相場なのかレンジ相場なのかを慎重に見極めた上で使用しましょう。
ウィリアムズ%Rを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
ウィリアムズ%Rのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
ウィリアムズ%Rのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
「ウィリアムズ%R」のパラメーターは、最安値・最高値を測定する期間を設定する項目のみのシンプルな構成になっています。
入力項目 | 入力内容 |
Period |
ウィリアムズ%Rの算出期間 初期値:14 最安値・最高値を測定する期間を設定します。 |
「Period」は、「ウィリアムズ%R」の算出期間を設定するための項目です。
期間を長くすると長期的な高値・安値を測定するため、値動きに対するインジケーター振り幅が小さくなります。
反対に期間を短くすると、短期的な高値・安値が測定されるため、値動きに対する振り幅は大きくなります。
「ウィリアムズ%R」の標準的な設定はデフォルトの14ですが、ダマシが多い場合は調整すると良いでしょう。
まとめ
「ウィリアムズ%R」について解説してきましたが、ポイントをまとめると以下のようになります。
終値が指定した期間内のレンジ内のどの程度の水準にあるのかを表示する。
80%を超えると買いが優勢であるものの、買われ過ぎの状態。
20%を下回ると売りが優勢な状態であるものの、売られ過ぎの状態。
オシレーターの中ではノイズが多い部類に入る。
「ウィリアムズ%R」は一定期間中のレンジをもとに、値動きの反転を分析したい方に向いているインジケーターです。
ノイズが多いため、単体で使用するのではなく、ほかのインジケーターと組み合わせて使用した方が良いでしょう。