MACDのストキャスティクスを表示するMT5インジケーター「Schaff_trend_cycle」
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MACDの反応速度に不満を感じたことはないでしょうか。
「Schaff_trend_cycle」は、MACDをベースにしたインジケーターで、次のような方に向いています。
MACDの反応速度に不満を感じている方
動きの速い相場で取引している方
この記事では「Schaff_trend_cycle」について詳しく解説します。
Schaff_trend_cycleの概要
「Schaff_trend_cycle」(STC)は、MACDをベースにストキャスティックを算出したものです。
1990年代にDoug Schaff氏によって、MACDの価格への反応速度を改善する目的で開発されました。
STCはMACDのスローストキャスティックを算出したもので、25以下で売られ過ぎの可能性を示し、75以上の場合は買われ過ぎの可能性を示しています。
標準の設定では、25と75の水準にラインが表示されない為、インジケーターのプロパティウィンドウ(後述のパラメーターを設定するウィンドウ)の「レベル」から25と75を示すラインを追加する必要あります。
他のオシレーター系のインジケーターと同様に、トレンド相場内ではSTCが上限/下限に張り付いたままになりますが、通常のストキャスティックと比較してノイズが少なくなっている為、トレンド相場内で早計な反転シグナルを出すケースも少ない様です。
オシレーター系の指標は、トレンド相場では機能しなくなる場合が多いので、このインジケーターを使用する際には、トレンド/レンジ相場を見極める必要があるので、他の指標と組み合わせて使用した方が良いでしょう。
Schaff_trend_cycleを表示する方法
まずはインジケーターを入手しましょう。下記リンクからダウンロードして下さい。
Schaff_trend_cycleのダウンロード先は以下となります。
※幣サイトではなく別サイトへのリンクが開きます。
MT5のインジケーター追加(インストール)の手順を説明ページを作ってみました。追加(インストール)手順が分からないという方はご参考下さい。
Schaff_trend_cycleのパラメーター解説
インジケーター挿入時または表示済みのインジケーターを右クリックで表示されるウィンドウの「パラメーターの入力」から設定できます。
入力項目 | 入力内容 |
Schaff period |
ストキャスティックを算出する期間 初期値:32 ストキャスティックを算出する期間を設定します。 |
Fast EMA period |
短期EMAの期間 初期値:23 MACDの短期EMAを算出する期間を設定します。 |
Slow EMA period |
長期EMAの期間 初期値:50 MACDの長期EMAを算出する期間を設定します。 |
Smoothing period |
平滑化期間 初期値:3 ストキャスティックを平滑化する期間を設定します。 |
Price |
適用価格 初期値:close Schaff_trend_cycleの算出に用いる価格の種類を設定します。 |
「Schaff period」は、ストキャスティクスの算出を設定するための項目です。
設定した期間に応じて、「Schaff_trend_cycle」の最終的な反応速度が変化します。
「Smoothing period」は、ストキャスティクスの平滑化期間を設定するための項目です。
大きな値に設定するほど平滑化の度合いが強くなり、ノイズも少なくなります。
まとめ
「Schaff_trend_cycle」の特徴をまとめると次のようになります。
MACDのスローストキャスティックを算出したインジケーター。
25以下で売られ過ぎ、75以上で買われ過ぎと判断する。
「Schaff_trend_cycle」は、MACDの反応速度に不満を感じている方に向いているインジケーターです。
価格の変化が激しい相場で取引している方は、一度試してみると良いでしょう。