ドイツ連立政権・米税制改革法案に進捗。今年中の決着は?
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先週末金曜日12月15日は欧・米でいくつか材料が出ました。
1. ドイツの政局関連
独社会民主党(SPD)指導部が、メルケル首相との連立に向けた暫定交渉入りを支持との報道がありました。
2. 米税制改革法案関連
米共和党のルビオ上院議員が税制改革法案を支持したと報じられるとドルが上昇。法人減税の期待から米国株が上伸する中、クロス円も買いが優勢となりました。ルビオ上院議員は前日、同法案の一部変更を求めて態度を保留していたという経緯があります。
今年も残す所、わずかになってきましたが、残された材料はドイツの政局と米税制改革法案、後は強いて言えば北朝鮮がミサイルを発射するかどうか?くらいで、それ以外のものはほぼ通過しています。今週末には欧米勢はクリスマス休暇と言う事になろうかと思われますので、今年の相場も実質的には今週いっぱいと言う事になろうかと思われます。
ドル/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ドル/円の値動き
始値:112.369
高値:112.736
安値:112.024
終値:112.598
+22.9pips(高値から安値:71.2pips)
ドル/円のレジスタンスライン
113.673
ピンクの点線のライン
113.541
ピンクの極太のライン
113.431
ピンクの点線のライン
113.286
赤の点線のライン
113.276
赤の点線のライン
113.197
ピンクの点線のライン
113.032
赤の点線のライン
112.774
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ドル/円のサポートライン
112.387
緑の点線のライン
112.270
青の極太のライン
112.136
青の点線のライン
112.070
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ドル/円の解説
【日足】
ドル円は『112.270』のラインを巡る攻防となりました。
一時的に同ラインを下抜ける場面はあったものの終値ではサポートされて引けています。
【1時間足】
『112.270』を跨いだ位置でダブルボトムを形成(赤い楕円の部分)、ネックラインをブレイクしています。
ネックラインブレイク後、プルバックが入らずに上がって行った格好となりましたが、右の足が長い感じのダブルボトムの場合、厳密に言えばネックライン=ラス戻り高値という事も出来る為、ネックラインブレイクの時点でそれまで売っていた人が撤退してくることも多く、結果としてプルバックが入らなかったという事かと思います。
ここで買った人は、日足レベルのサポートライン『112.270』を背にしている優位性と1時間足がダブルボトムになった事を根拠に買いを入れたという事になろうかと思われますが、売りが入りそうな候補としては赤のレジスタンスライン2本とピンクのレジスタンスラインが候補として挙げられます。中でもピンクのレジスタンスラインは青の波形のラス戻り高値(※ダブルボトムのネックラインを戻り高値と考えない場合)である為、この3つの候補の中では最も売りが入り易いラインと言えますが、ネックラインブレイクで買う場合、気になるのは赤のラインから売りが入りはしないだろうか?という事かと思います。
ピンクのラインまで行ってくれれば短期売買として利食ってしまってもいいかという気にもなれそうですが、赤いラインから売られてしまった場合にはあっという間に損切りになってしまうという事になります。
投資というものはどこかでリスクを取らねばならず、今回の場合で言えば赤いラインの辺りから売りが入って損切になる事がリスクと言えるわけですが、日足レベルのサポートライン『112.270』を背にしている優位性と1時間足がダブルボトムになった事と赤いラインから売りが入る可能性によるリスク、赤いラインをブレイクした場合の目標値をピンクのラインとした場合の期待値と損切幅を比較してリスクを取れるのであればエントリーし、取れないと考えるのであればエントリーを思い留まるという事になります。
また、そこまで状況を限定化して考える事が出来ている上で、オーダー情報や糞ポジチェッカーを参考にするというアプローチもあり、有効な根拠の積み重ねとも成り得ますので、そう言ったものを参考にしてみるのも良いかと思います。
結果として、今回は買っておけば利益になったという事になりましたが、仮に負けたとしても上で述べたようなリターンの期待値、リスクを説明出来る程度の環境認識が出来た上でエントリーする分にはそれはそれで良いと言えます。
一番やってはいけないエントリーは、そう言った期待値・リスクを理解出来ずに入ってしまう事であり、それが分からない状態で入ってしまうと反省も出来ず次回にも繋がらない最低なトレードとなってしまうという事にもなりますので、エントリーする際には期待値と具体的リスクを自分の言葉で説明出来るか?を自分自身に問うてからエントリーする癖をつけましょう。
ユーロ/円
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足を切り替えられます。
ユーロ/円の値動き
始値:132.346
高値:132.717
安値:132.041
終値:132.326
-2.0pips(高値から安値:67.6pips)
ユーロ/円のレジスタンスライン
133.944
ピンクの点線のライン
134.930
ピンクの極太のライン
133.802
ピンクの点線のライン
133.730
ピンクの点線のライン
133.514
赤の点線のライン
133.490
ピンクの点線のライン
133.375
ピンクの点線のライン
133.123
赤の点線のライン
132.848
赤の点線のライン
132.731
赤の点線のライン
132.693
ピンクの点線のライン
132.424
赤の極太のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/円のサポートライン
132.273
青の点線のライン
132.150
青の点線のライン
132.060
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/円の解説
【日足】
ユーロ円は白い網掛けのレンジの中での値動きが継続しており、『132.424』のレジスタンスライン近辺での値動きとなっています。
【1時間足】
先週末金曜日に関しては、『132.424』ラインの上に出る場面もありましたが、終値では『132.424』ラインの下で引けています。
『132.424』を跨いで売買が交錯していますが、買い方・売り方の心理はどういった心理なのでしょうか?
【買い方】
1. 『131.943』のサポートラインを背にした買い
2. 『132.000』のラウンドナンバーを背にした買い
【売り方】
1. 日足が高値を切り下げている事を根拠に1時間足の波形に対しての戻り売りポイントを模索
直近の1時間足の下落のに対してフィボナッチリトレースメントをあててみると『132.731』が50.0%戻しラインに近しいレベルにあり、『132.848』が61.8%戻しラインに近しいレベルにある事からこういったラインに注目して売り場を探している状況にある。
と言った心理をもって売買チャンスを模索しているのではないかと思われます。
上記で挙げたような買い方・売り方のどちらかに与するよりも、上記で挙げた人たちのいずれかが負けを認めるのはどうなった時か?を考え、そうなった時に勝った方に与する方が勝ち易いと言えます。
上記で挙げたような考え方をもって買い方・売り方のどちらかに与した場合、どちらが多数派となるかは分かりませんが、どちらかが負けを認める状態になったタイミングに合わせて入れば大勢が決したタイミングで入る事になり、必然的に多数派に付く事が出来、それは即ち勝つという事とほぼ同義という事になります。
考え方が二分されるような状況を見つけ、そのいずれかが勝つのを待って入る事がトレードというものなのであって、2つの考えのどちらが多数派かが分からない内にどちらかに与してしまう事がトレードではありません。
政治とか議論の場であれば、自身の考えを事前に表明して戦う事が時として評価されたり、美徳になったりもしますが、相場は勝つ事こそが評価であり美徳ですので、先陣を切って勝つ事・散る事のカッコよさ等と言ったものは相場においては捨てるようにしなければなりません。
特に人を引っ張って行くような大将のタイプの方はハマり易い落とし穴でもありますので、ご自身がそういうタイプと自覚しているような方は特に気を付けるようにしましょう。
ユーロ/ドル
日足
1時間足
※タブで日足・1時間足・短期足を切り替えられます。
ユーロ/ドルの値動き
始値:1.17766
高値:1.18116
安値:1.17482
終値:1.17492
-27.4pips(高値から安値:63.4pips)
ユーロ/ドルのレジスタンスライン
1.18650
ピンクの点線のライン
1.18471
赤の点線のライン
1.18433
ピンクの点線のライン
1.18415
ピンクの点線のライン
1.18359
赤の極太のライン
1.18335
ピンクの点線のライン
1.18250
ピンクの極太のライン
1.18171
赤の点線のライン
1.18051
ピンクの点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのレジスタンスライン。
ユーロ/ドルのサポートライン
1.17400
青の極太のライン
1.17375
青の点線のライン
1.17316
青の極太のライン
1.17226
青の点線のライン
1.17146
青の点線のライン
※寄り付き時点の状態。当日の値動きによって消滅・サポレジ転換の可能性アリ。
※太字のモノは日足レベルのサポートライン。
ユーロ/ドルの解説
【日足】
ユーロドルは白い楕円で囲った上昇の流れと赤い楕円で囲った下落の流れがぶつかり合っている状態にあり、未だどちらの勢力が勝ったかは定かではない状況にあります。
『1.17400』のサポートラインを崩せずに反発すると日足がダブルボトムを形成する可能性があり、タイミングによってはネックラインブレイク・トレンドラインブレイクが同時に起こる可能性もあり、警戒が必要です。
【1時間足】
直近の値動きに対して赤いラインで描いたような波形を描くことも出来ます。私も当初はこのような波形として認識していました。このように波形を描いた場合にはラス戻り高値をブレイクしたもののそれがダマシとなって下落して行ったという事になります。
その事を踏まえ、青で引いた波形のように波を修正しておく必要性があります。
ただ、ここでラス戻り高値をブレイクしたからと言って、ロングするのか?と言えば、直近の日足の波が下に向かっている状態で、日足のサポートからも距離がある上に日足のレジスタンスまでの距離が近いという事を考えれば、ロングをするには微妙な位置という事は言え、サポレジの距離感やリスクリワードを考えればロングしにくい位置だったという事は言えようかと思います。
本日発表の経済指標等
本日は、以下のような経済指標の発表が予定されています。
08:50【日本】11月貿易統計(通関ベース)
19:00【ユーロ】11月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
22:30【カナダ】10月対カナダ証券投資額
24:00【米国】12月NAHB住宅市場指数